【刺 針】 2008年8月1日付

 これからの季節、この地方でもさまざまなイベントやスポーツ大会などが行われる。

 士別の「天塩川まつり」、剣淵の「絵本の里大賞」、和寒町では「全日本玉入れ選手権」が9月に行われる。
 いずれのイベントも、その地域を代表する催しで、地域の内外からたくさんの人たちが集うことになる。

 こうした大きなイベントを行おうとすると、その準備に携わる人たちの苦労は並大抵ではない。
 開催日がわずか1〜2日であっても、おそらくその準備は数カ月前から始めたりすることもある。

 古くからの格言に「段取り八分」というのがある。「何よりも、仕事には準備が一番大切で、準備さえ整ったらその仕事はすでに八割方完成したと思ってもいい」との意味。もっと平たく言えば「ものごとをなし遂げるためには、事前の準備がとても重要である」ということになる。
 先日、ある競技の全道大会を地元で開催するため、その準備に携わった。

 開催日の2週間ほど前から仲間が集まり打合せを行い、1週間前には会場の設営。当日は午前6時に集合し最終チェック。そうした周到な準備を重ね、最後に出場選手の人数を聞いて驚いた。わずか3人。当日集まったスタッフ数だけでも30人はいた。

 かなりがっかりはしたが、3人の選手から「本当にありがとうございました」との言葉をもらい、最後には苦労が報われたような気がした。
 イベントや大会の準備に携わる人たちの思いは、「地域が元気になってくれれば」「訪れる人たちに楽しんでもらいたい」「出場選手が気持ちよくプレーできれば」ということが本意だろう。
 そのため本番に向けてせっせと汗を流し、万全の準備を整えるのである。

 だから、イベント等に参加する人たちも、心のどこかにスタッフをねぎらう気持ちを持っておきたいもの。

 「楽しかったです。ご苦労さま」のひと声をかけるだけで、準備に長い時間をかけてきたスタッフの苦労も、きっと報われるはずだろう。 (功)