【刺 針】 2008年8月5日付
米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)が08年4〜6月期決算で約1兆6600億円の当期赤字となって、話題になった。
シボレーやポンティアックの車といってもこの辺では走る姿をそう見かけるわけではなく、GMといえども馴染みがあるわけではない。
だがこの自動車メーカーは世界トップクラスの規模を誇る自動車メーカーである。今日のアメリカの経済を牽引してきたといっても過言ではない。
そんな大企業が車が売れずに苦しんでいる。確かにここでは馴染みが薄いかもしれないが、とはいえGMの浮沈が、この地方、いや道北全体に影響を及ぼさないとも限らない。
なぜなら道北地方一体は、耐寒試験でわが国で最大規模を誇るからである。
士別にはトヨタやダイハツ、鷹栖にもテストコース、さらに冬期間では士別ではブリジストン、剣淵町ではマツダのテストコースがある。この他、下川や名寄、美深などにも冬期間コースがある。
冬期間のシーズンに入れば、テスト関連の人々でホテルの満杯が続く。
車産業におよるこの地方の冬期間への経済的効果は、けっして少なくはない。
ではこの地方だけなのか。そうではない。
今や北海道全体が自動車テスト王国である。日産などの自動車メーカーや部品関連も含めると、その数は約30社を数えるのではと言われている。
このまま原油高が続き、アメリカで自動車産業が縮少してしまうようなことがあれば、北海道経済にも大きな打撃を与えないとも限らないのである。
GMの巨額な赤字がこれからどうなっていくのか。アメリカ経済にどのような影響を与えていくのか。実は他人事ではないのかもしれない。 (浩)