【刺 針】 2008年8月9日付

 今後の公共交通のあり方を検討する士別市地域公共交通活性化協議会が5日、市民文化センターで行われた。

 協議会では不採算が続いている農村部の路線バス利用者に対して、利用状況や路線の廃止・継続の意向、さらには新たな公共交通への考えを問うアンケートを実施することにしている。

 アンケートは利用状況のほか路線の廃止・継続の意向、さらに公共交通への考えを問い、デマンドバスや乗合タクシー導入の可能性を探るもので、農村部の全世帯に調査票を配布することにしている。 近年は利用者の少ない地方で、採算がとれないために民間業者がバスや電車の路線を廃止する事例が全国的に相次いでいる。

 道内でも札幌市の民間バス会社の路線で不採算が続き、9路線26系統の廃止が決まり話題となった。
 バスや電車などの公共交通機関は、通勤や通学などの手段としてかかせない。

 特に運転免許を持っていなかったり、持っていても運転が困難な高齢者にとっては、公共交通機関は唯一の移動手段となる。
 今後はさらに高齢化が進むだけでなく、地方の人口減少、景気低迷による産業停滞などにより、さらに地域間格差が生じていくことことが予想される。

 このような状況の中での魅力ある地域づくりには、安全で優れた環境だけでなく、便利な交通手段も重要な要素となる。

 今回実施するアンケートでは、公共交通機関への農村部の住民の率直で切実な声を聞けることになるだろう。

 今後は集約したアンケート結果をもとに、協議会がバス路線編成方針の検討や素案の作成に取り組んでいくことにしているが、住民の意見を十分に反映した方針になることを期待したい。(奈)