【刺 針】 2008年8月20日付

 士別市教育委員会は、市民の自主的な文化活動を支援するため、文化振興補助制度を設けている。

 文化振興補助は、文化活動を行う団体やグループ、サークルをその対象にして、原則として対象事業経費の2分の1以内、20万円を限度として補助を行うものだ。

 当時、市民会館改修のために基金を積み立てていたが、市民文化センター改築に使った基金の残金を活用して、文化振興補助の運用を行っているものである。

 98年度から制度を開始して以来、昨年度までの10年間で補助件数はすでに100件を超えている。
 平均すると、この制度を活用して1年間で10件程度の事業を、市民が自主的に行ってきたことになる。

 この制度を活用した事業は音楽関係が全体の半数近くを占めているが、演劇や展示、出版、俳句、映画など幅広い事業に活用されているのが特徴。

 多様化する市民の学習活動への支援策として、その役割を十分に果たしているといえそうだ。

 「学び」とは自己を高めていくもの。市民個々が幅広い分野でそれぞれに学びの世界を広げていけば、高い向上心を持った人材が自然と育っていくことになる。
 そうした個々の学びの成果を社会に還元し、集積していくことが「生涯学習のまちづくり」に結びついていくはず。

 こうした事業の成果は、目に見える数字としてすぐに現れてくるものではない。
 ただ、制度開始から10年間にわたり、コンスタントに市民の活用があるという実績は、確実に市民の文化活動の継続性を下支えしているともいえるだろう。

 士別市では、中央公民館がマイプラン・マイスタディ事業も実施している。
 これは比較的小規模な講習会や講演会、研修会などの事業で活用できるようになっている。

 いくらかでも行政が支援することで、住民の自主的な活動が活性化されている。
 そんな市民の活動がさらに積み重なっていくことで、地域に新たな活力が生まれてくることに期待していきたい。 (功)