【刺 針】 2008年8月23日付

 近年は核家族化や女性の就業率の高まりなどから、子育てを行う社会環境が大きく変化してきている。

 そんな中、士別市のつどいの広場「きら」の利用者が大幅に増加している。
 「きら」は乳幼児とその保護者らが気軽に集う場として、06年4月に生涯学習情報センターの一角にオープンした。
 0歳から3歳までの乳幼児とその保護者を利用対象としており、07年度の利用者は延べ5675人。

 今年度は7月末現在で延べ1325人と、昨年同時期に比べ400人以上増加しており、1日に60人が利用する日もあるなど、連日多くの親子連れで賑わっている。

 近年は全国的に凶悪事件が多発しており、子どもがその犠牲になることも少なくない。
 「きら」の利用者増加の背景には、地域に子どもたちが安心して遊べる場所が少なくなってきていることもあるようだ。

 また核家族化や女性の就業率の高まり、地域とのつながりの希薄化などから、子育てを行う社会環境が大きく変化し、子育てに対する不安や負担を共有できずに、孤立してしまう保護者も少なくないという。

 「きら」には保育士が常駐していることから、食事や睡眠などの子どもの生活習慣について、保護者が気軽に子育てについて相談できることも、人気を集めている要因の一つとなっている。。
 子育ての悩みを保育士や保護者同士が一緒に話し合うことで、保護者同士の交流も深まり、趣味のサークルなども結成している例もある。

 子どもたちの健やかな成長と、保護者が安心して安心して子育てを行える環境を整えていくには、家庭での子育てを地域全体で支援していく体制づくりが必要ではないだろうか。

 今後は地域の関係機関がさらに連携を強化し、子育て家庭の保護者同士が情報交換できる場を提供することで、人と人とのつながりによる地域での子育てが実現することを期待したい。