【刺 針】 2008年8月28日付

 今から30数年前、筆者も含め、同級生は就職や進学のために、クラスの4分の1ぐらいは東京に行った。

 上京する時、親から東京の水はまずいし、お腹をこわしたりするから気をつけてと言われたものである(最近、東京の水道水が美味しくなったという評判ではあるけれど……)。
 さらに東京は大都会だから交通事故や犯罪に巻き込まれないように、それに地震も怖いなどと注意された。

 上京する際の注意点といえば、この程度だったろうか。
 ところが今ではこれに「豪雨や落雷に気をつけて」というのが、加わっている。

 8月に入って、関東では落雷における人身事故が頻発した。しかも停電になったり電車もけっこう止まっている。
 局部的な集中豪雨も激しく、筆者の縁者などもそのあまりの雨脚の強さに怖くてマンションから出ることができなかったという。
 こんなことはつい数年前までは、あまりなかったのではと思う。

 それに暑い。今や35度を超す日が異例ではない。東京の夏では当たり前のようになってきている。

 局部的に1時間に50_を超える雨のことを「ゲリラ豪雨」、メディアによっては「殺人豪雨」などと呼ぶ場合もあり、実際にそんな強烈な雨の被害にあっている人たちもいる。

 落雷での被害と言えば、なんとなく山間部や高い建造物などがない平野部に発生するという先入観が強いが、今では大都市部でも当たり前のような状況になっている。

 落雷や豪雨による人身被害のほとんどないこの地方に住んでいると、東京はどうにもどんどん住みづらくなってきているように思えてならない。  (浩)