【刺 針】 2008年9月7日付

 本紙8日付で「肥満」に関する記事を掲載した。その記事を書くにあたり市の担当者に話を聞いたのだが、どうも自分にぴたりとあてはまりすぎることばかりだったので、身に詰まる思いだった。

 06年度の40歳から74歳までの国保加入者で、基本健康診査等を受診した人たちのデータを分析したものだ。

 受診率は24・2%と若干低めではあるが、ここでの分析結果はある程度、全市的な傾向として受けとめていいものだろう。
 分析の結果では、男性の44・9%が「肥満」であるという。

 特に40歳から59歳までは、実に半数以上が肥満となっている。

 さらに、肥満とされた人のうち8割以上がメタボリックシンドロームの該当者、あるいは予備群となっている。

 内臓に脂肪をため込んでしまっている肥満は、総じて血糖値や高血圧、悪玉コレステロールの値も高く、それが故に心筋梗塞や狭心症などの大血管障害、さらには糖尿病といった生活習慣病の危険性を大いにはらんでいることになる。日々の生活のなかで、健康的なリスクを常に背負い続けているということだろう。
 肥満を解消にするには、まず「無理のない減量」だという。
 そのためには、食生活の改善と適度な運動が重要となる。

 ただ、若いうちは減量の効果も出やすいのだが、40歳代後半にもなると食事の量を減らしたり、運動を行ったとしても期待通りにお腹がへこむことはなく、減量に苦労してしまうことが多いようだ。

 長年にわたり蓄積してきたお腹の肉(脂肪)を、短期間でそぎ落としてしまおうというのは、どだい無理なことなのかもしれない。

 肥満の人たちのなかでメタボリックシンドロームの該当者・予備群の割合は、60歳を超えると9割近くにまでなっている。生活習慣病で治療を受ける人たちの割合も同様である。

 こうしたデータを見る限りでは、40歳代の若いうちから肥満解消の取り組みを行い、将来に向けての健康的リスクを少しでも減らしておくことが大切ではないだろうか。 (功)