【刺 針】 2008年9月13日付
若年層の読書離れが指摘されるようになってからしばらく経つが、最近では長年刊行が続いていた雑誌の休刊が次々に発表されるなど、その問題はさらに深刻化している。 テレビやラジオ、インターネットなど、書籍以外からの媒体からも手軽に情報が手に入れられるようになったことも、読書離れの一因となっているようだ。
読書には言葉を学び、知識を深めるだけでなく、表現力を高めたり創造力を豊かにすること、さらには子どもたちの感性を磨き豊かな心へと成長させていく役割も担っている。
子どもたちが自主的に読書に取り組めるようにするには、学校や家庭で本の楽しさを知ることが重要となる。
士別市内では、朝の授業開始前に児童たちが読書に取り組む時間を設けている学校が多い。
士別西小学校では低学年の児童たちが興味を持つ絵本を市立図書館から借り受け、専用のコーナーを設けているほか、図書館職員による読み聞かせなどを行い、児童たちに読書に対する関心を高めてもらおうとさまざまな取り組みを行っている。
しかし読書を日々の習慣として定着させるには、乳幼児期からの各家庭での取り組みも重要になってくる。
士別市では新生児の4ヵ月検診時に、保護者へ読み聞かせの重要性などを説明しながら絵本をプレゼントするブックスタート事業を実施しており、保護者たちの好評を得ている。
保護者と子どもが読み聞かせを通して一緒に読書を楽しむことは、家族のふれあいを深めることにもつながる。
子どもたちが読書に興味を持って良い本に出会い、心豊かに成長してくことを願いたい。