【刺 針】 2008年9月21日付

 18日の和寒町議会第3回定例会で、来年4月に開校する通信制高校が使う旧三和小学校跡地を、3年間にわたり土地と建物を無償で貸与することを決めた。
 このケースは、廃校となった学校校舎を有効に活用する一つの方法である。

 この20数年間で、和寒町内では農村部の小学校が次々と閉校していった。
 その旧校舎跡については、ギャラリーとして活用したり高齢者のグループホームなどとして使われるなど、他にはあまり例のない活用がされている。
 先日閉会した士別市議会でも、廃校となった校舎の有効活用について一般質問でただす場面があった。

 士別の場合、廃校となった校舎跡はほとんどが地域の会館や集会場に使われているケースが多くなっている。
 さて、この地域でこれまでに廃校となっている学校は、そのほとんどが農村部の小学校などである。
 農村人口の減少が、最たる要因だ。

 この地域は、農業を産業の礎として発展してきた。いまも基幹産業は農業である。
 その農業が、政策のさまざま制約?を受けながら時代に翻弄(ほんろう)され、後継者不足や経営者の高齢化など課題が浮き彫りとなり、その結果農村人口を大幅に減らすこととなった。
 農村部の人口減少とともに、その活力だった学校が次々とがなくなり、それが地域全体の過疎につながってきているともいえるだろう。

 農村が活気づいていたころは、地域全体にも活気があった。
 逆に農村の活気がうせていけば、地域全体が衰退していくことは、これまでの歴史が物語っている。

 やはり、農村は地域の核なのだ。いまもなお、それを巻き込むようにいろんな産業が成り立ち、地域を形成している。

 これ以上、農村が衰退していかないことを願いたい。地域の核は、核としてしっかりと守っていかなければならないのではないか。 (功)