【刺 針】 2008年9月26日付
今月末で閉店するホクレンショップしべつ店のパート従業員を対象にした、離職者説明会が先日市内で行われた。
従業員の方々にとっては、それまで勤務していた勤め先が突然なくなってしまうのだから、離職後の再就職をはじめ生活の不安はいかばかりかと察する。
さて、今月12日まで開かれていた士別市議会第3回定例会一般質問のなかで、新市誕生から今年8月までにおける市内事業所の閉鎖状況などについて答弁があった。
それによると、商工会議所と商工会の調査で、倒産や廃業、撤退などによる事業所の閉鎖は、建設業や小売業、製造業を中心に63件もあるという。
一方、創業については小売業やサービス業など19件になっているとのこと。
事業所の閉鎖については比較的、雇用規模の大きなところ。長引く景気の低迷も相まって、この地域の雇用環境もいっこうに改善の兆しが見えてこない状況がうかがえる。
こうした事業所の閉鎖に伴う雇用対策については、市としてもハローワークなどとも連携を図りながら、再就職に向けた各種の情報提供や雇用・労働相談を受けながら対応してきているが、現在のような雇用環境では思うように前進ができないというのが、現状ではないだろうか。
雇用環境の改善を図っていくためには、産業の振興が第一だろう。
地域の産業が活気を帯び事業が安定的に発展していけば、おのずと雇用機会も拡大していくはずなのだが…。
新規高卒者の就職活動については、すでに今月5日から各高校での推薦が始まり、16日から企業による選考や採用、内定が開始となっている。
「地元になかなか就職先がないから」と、ふるさとを離れていく若い人たちの背中を見続けているもの、歯がゆいものである。
住んでいたいところで毎日の生活をおくる−そんなあたりまえのような思いがかなうような、地域の雇用環境であってもらいたい。
今のような状況がさらに続いていけば、地方都市はますます衰退していくことだろう。一刻も早い景気の回復を、強く願いたい。 (功)