【刺 針】 2008年10月2日付
総務省は30日、平成19年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率の概要を発表した。
これは全国の自治体の決算内容を見て、赤字再建団体への転落危険度を示したみてよい。
すでに新聞などで報じられているが、北海道では実質赤字比率で夕張市が早期健全化基準以上に達しているが、これは周知に事実なので、驚くにあたらないだろう。
では連結実質赤字比率となるとどうだろうか。
早期健全化基準以上に達している道内自治体は5つもある。市では夕張市、留萌市、赤平市、美唄市である。
財政が危機に瀕しつつある自治体のことなど、どこか他人事のように受け止めがちだが、けっして安閑とはしていられない状況が迫りつつあるといってよい。
さて士別市や和寒町、剣淵町ではどうなのか。
幸いっといって良いのだろうか。健全化判断比率が早期健全化基準以上には達していないから、財政的にはまだ大丈夫といったところではある。
だが実質公債費比率は低いものではない(ただし和寒町を除く)。総務省が発表基準にした18%には達していないものの、この数字に迫る勢いだ。
公債費の比率が高まるということは、自治体の借金が増えるということだ。
借金が増えると、財政運営が硬直化し、行政サービスも低下しかねない。予断を許さない状況だといってよい。
いつ何時、自分の自治体が、早期健全化基準以上にならないとは限らないからである。 (浩)
※実質赤字比率= 福祉、教育、まちづくり等を行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し、財政運営の悪化の度合いを示すもの。
※連結実質赤字比率= すべての会計の赤字や黒字を合算し、地方公共団体全体としての赤字の程度を指標化し、地方公共団体全体としての財政運営の悪化の度合いを示すもの。
※実質公債費比率=借入金(地方債)の返済額及びこれに準じる額の大きさを指標化し、資金繰りの程度を示すもの。