【刺 針】 2008年10月8日付

 本紙でも取り上げたが、士別市の「私の士別・あなたのふるさと応援寄附金」(ふるさと納税)が、9月末現在で98件の申し込みがあり、その総額が286万5千円となっている。

 ふるさと納税とは、今年4月の税制改正よって設けられた制度。

 個人が任意の地方自治体に寄附をした場合、個人住民税が控除されることになっている。

 この制度が導入されると、全国の自治体がこぞってふるさと納税のPRに取り組み、大きな成果をあげている自治体も少なくない。
 最近では、お笑いコンビ「爆笑問題」がこの制度を使って、大阪府に1千万円を寄附したことが大きな話題となった。
 さて、士別市がこれまでに受けた寄附98件は、5千円から最高100万円まで。
 士別出身者や元市民が圧倒的に多いのかと思えば、そうでもない。

 姉妹都市提携を結ぶ三好町からは23件の寄附があったり、士別とゆかりのある企業関係者から寄附が目立つなど、寄附のスタイルはさまざまである。
 なかには、士別となんらゆかりのない人が、ホームページを見て「士別を応援したくて」と申し込んできた例もある。

 いまのところ、PRの成果が徐々に表れているようだが、今後もふるさと納税を確実な財源として位置づけていくにはだまだ疑問符がつくところ。当面はこれまでのような「寄附」としてとらえていた方がよさそうである。
 ともかく「士別のために」と、たくさんの善意が届いているのは事実。
 特に、三好町からの寄附が多いことは、友好都市との交流が市民・町民レベルで浸透してきたことの証しとも理解できる。

 多くの人たちの、この地域に対する期待感を、われわれ市民はその額面以上にしっかりと受けとめなければならないのでは。
 「ふるさと応援寄附」、実は「たくさんの人たちが応援してくれているのだから

、ふるさとで暮らすみんな、頑張ろうよ」と、市民の意識向上も目的としているとの解釈は、発展しすぎだろうか。 (功)