【刺 針】 2008年10月12日付
「カレーライス」といえば、いまやポピュラーな家庭料理の一つだろう。
子どもから大人まで、カレーラスは人気の定番メニューであり、それぞれの家庭によって味付けが異なるのも特徴である。
一般的なカレーライスは、具材となる肉や野菜に市販のカレールーを入れて煮込む作り方が普通だ。
さて、その「カレー」だが、スパイスの調合から本格的に作っていこうとなると、これがけっこう奥深い料理になる。
パーメリック、コリアンダー、バジル、ブラックペッパー等々、星の数ほどあるスパイスをうまく調合するには、それぞれの特性を熟知していなければ、「うまいっ」と食べた人をうならせるような調合はできないだろう。
士別市は本年度、サフォークカレースパイス栽培事業として、9種類のスパイスを試験栽培しそれを調合したカレーパウダーを完成させた。
栽培や調合に協力したのが上川農業改良普及センター士別支所支所長の村田正則さん。
村田さんは5年ほど前、スープカレーに興味を持ち、いろいろと調べあげて独自の調合を見いだした。さらに自らスパイスの栽培にも取り組むようになったほどの凝りよう。
昨年末、村田さんの手作りキーマカレーをごちそうになったが、その味わいは絶品だった。
その村田さんいわく。「カレーでまちおこしをしている地域は多いが、具材からスパイスまですべて地元産を使っているところはないのでは」と。
サフォークラムを使ったレトルトのスープカレー、さらには期間限定で市内レストランで販売していたラムカレーは、なかなかの好評を博している。
そのカレーに、地元で取れたスパイスを使えば、ほぼ100%地元産のカレーができることになる。
かなり魅力的な付加価値ではないだろうか。
市は、今回試験的に栽培したスパイスを、将来的にはサフォークカレーに使っていきたいとのこと。
だれにでも愛され、親しまれているカレーだからこそ、この地域のオリジナル性がそれに加われば、もっともっと高い関心をひくことができるだろう。
具材からスパイスまで、すべて地元産のオリジナルカレー。すぐにはできないかもしれないが、いつか味わってみたいものである。 (功)