【鋼材等の急激高騰で入札中止に】
 2008年6月6日付

 士別市は、北部団地E棟新築主体工事の入札を3日に行う予定だったが、参加予定だったすべての企業体が辞退したため、入札を中止した。辞退の理由は鋼材や生コンクリートの急激な高騰によるもの。市は今回の「異例の事態」を受け、積算価格の見直しを行うなどして、新たに入札を行うことにしている。

 北部団地E棟新築主体工事については、地域限定の企業体によるもとした、制限付一般競争入札で行うことになっていた。
 5月15日に公告し、縦覧機関を設けて5月22日まで、入札に参加する企業体を公募。
 入札に参加を申し出た企業体は5団体あった。
 その後、各団体から細部を詰めていく段階で、すべての団体が辞退を申し出てきた。
 辞退の理由は、鋼材などの急激な高騰により「もはや、企業努力では対応できない」というもの。
 鋼材や生コンクリートは、中国などの需要増加によってその価格が急激に高騰してきており、今後についても、先行きが不透明な状況となっている。
 今回の入札については予定価格を事前公表しており、その価格は4億8109万円(税抜き)。
 市建設水道部建築課によると、4月時点での単価基準に沿って積算したが、「最近の鋼材単価は、1カ月に1dあたり1万円という急激な値上がりとなっている。こうした状況は、積算段階では想定できなかった」としている。
 北部団地E棟は、本年度と来年度の2カ年で1棟40戸を建設することになっている。
 新築工事ということで、積算価格に占める鉄筋や生コンクリートなどの構造にかかわる費用は、おおよそ3割にもなる。
 そのため、最近の鋼材価格などの高騰は、建設費そのものに大きな影響をおよぼすことになる。
 北部団地E棟の建設工事に関しては、電気関係と機械設備関係の入札を26日に終えている。
 市では建築主体工事の入札を今回中止したことで、積算価格を見直しあらためて入札を行うことにしている。
 ただ、鋼材等の価格が大幅に値上がりしていることから、建設費そのものが当初予算を上回ってしまうことも考えられ、補正予算を組むことも視野に入れながら対応にあたっていくとしている。
 今後、早急に入札を行うにしても、あらためて公告を行い縦覧機関を設け、参加企業体を募るといった手順を踏む必要があり一定期間を要するため、工事の着工は当初の予定より1カ月ほどは遅れてしまうことになりそうだ。