【剣淵高校:来年度から「総合学科」へ転換】
2008年6月15日付
剣淵高校(樋口良弘校長)は09年4月から農業・生活科を「総合学科」に改める学科転換を行うことにしている。新しい介護福祉士法では国家資格である介護福祉士受験資格を得るための授業時間数が大幅に増加するため、学科転換を図りこれに対応させるもの。今後は道に学科転換の申請を行い、介護実習室などの校舎改修も行っていく計画。
剣淵高校は農業・生活科で定員40人。01年度から生活福祉コースを設け、2年進級時に農業国際コースと生活福祉コースを選択できるようになっている。
例年20人ほどの生徒が福祉コースを希望し、町内外の福祉施設で委託実習を行うなど充実した福祉の学習を行っている。
また02年度から介護福祉士の国家試験は福祉コースの全員が受験をしており、これまで67人が合格している。
ところが09年4月から施行となる新しい介護福祉士法では、国家資格の介護福祉士受験資格を得るための授業時間数が大幅に増加。これまで1190時間だった授業時間数も1800時間に増加することとなる。
農業・生活科の剣淵高校では、全生徒が25単位分の農業関連授業が必修となっている。
現在のカリキュラムでは介護福祉士の受験に必要な授業時間が確保できなくなるため、昨年12月から剣淵高校教育運営審議会が教育課程の見直しなどを検討していた。
運営審議会は5月末、教育委員会に対して「福祉を希望する生徒が、受験資格を得るため学科転換の必要がある」との答申を出していた。
農業・生活科を総合学科に改めることで、必修の農業単位数が少なくなり、受験資格を得る福祉の授業数を確保できるようになる。
町教委では運営審議会の答申に基づき、来年度に学科転換を行うとし、道に申請することになったもの。
また学科転換に合わせ校舎の改修も行う。
これまで福祉実習は高校に隣接する社会福祉センターで行っていたが、施設の老朽化もあり、校舎の改修が検討されていた。
現在の被服室、家庭経営保育室などの3教室を改修し、介護実習室とするもので、浴室、給排水設備を備えた入浴実習室も設けられる。
町では19日から始まる第2回町議会定例会で校舎改修、備品購入に約1千万円の補正予算案を提出している。
西川哲雄教育長は「剣淵高校は農業と福祉の学校として定着している。福祉を目指す生徒の希望に添うようにしていきたい」と話している。