【サフォーク人工授精:2種の方法で実施】
2008年6月17日付
士別市は昨年度、サフォークめん羊の人工授精による季節外繁殖を実施。それにより89頭の子羊が誕生するなど、高い成果を得ている。本年度についても人工授精による季節外繁殖を行うほか、簡易な方法による人工授精も行っていくことにしており、サフォークの人工授精における技術の習得を目指すことにしている。
士別市が昨年度実施したサフォークの人工授精による季節外繁殖は、北海道市町村振興協会から100万円の助成を受けて、士別産羊肉生産基盤確立推進事業の一環として行った。
サフォークの人工授精には高い技術と専門的な知識が必要となることから、帯広畜産大学と芽室町にある家畜改良センター、そして新得町の道立畜産試験場などの協力を得ている。
昨年度は90頭のサフォークに人工授精を施し、54頭が受胎。人工授精によって89頭の子羊が誕生した。
人工授精での平均的な受胎率は40〜50%程度とされていたが、士別市で行った人工授精では60%という高い受胎率を得た。
さらに12月下旬ごろから人工授精を行ったサフォークが出産期を迎えたため、サフォークラム肉の早期出荷、通年出荷に向けて手応えが得られるなどの成果を残している。
市では昨年度の人工授精による季節外繁殖で一定の成果が得られたことから、本年度についても人工授精を実施する。
本年度は羊と雲の丘に放牧している110頭を対象に実施。
26日に排卵抑制の薬剤を挿入するなどして人工授精に向けた準備を始め、7月10日に人工授精を行う。
この人工授精は、羊の腹部に小さな穴を開け、内視鏡を使って子宮に精子を直接入れる方法のため、専門的知識と高い技術が必要となる。
そこで本年度については、頸管と膣内に精液を入れる簡易な方法による人工授精も行うことにしている。
内視鏡を使った人工授精は季節外繁殖として行い、簡易な方法による人工授精は通常の繁殖期となる9月に行うことにしている。
簡易な方法による人工授精は、技術の習得を目的としたもの。
「内視鏡を使う人工授精は高度な技術を要するため、地元だけではどうしても対応できない。簡易な方法による人口授精の技術を習得することで、今後は地元でも人工授精ができるような体制を整えていきたい」と市経済部では話している。