【デイリーサポート士別:大和牧場に共同利用牛舎を建設】
2008年6月18日付
ウシの出産時期の平準化をと、士別市内の有限会社デイリーサポート士別(玉置豊代表取締役)は、大和牧場内に共同利用牛舎施設を建設する。16日には起工式が行われ、参加した関係者が工事の安全を祈願していた。
デイリーサポート士別は、市内の酪農家が集まり01年に設立。構成員の牧草地をすべて管理し、そこで収穫した飼料をサイレージにして配合飼料を加え、各農家に配送するというシステムを築き上げている。
市内の酪農家は、経営者の高齢化、労働力不足、離農、さらには後継者問題など数多くの課題を抱えている。
そこで同社はこうした課題を解決するため、設立当初から飼料の提供だけに限らず、哺育・育成も含めた作業の分業化を図り、酪農家は搾乳に特化できるような体制作りを目指してきた。
現在デイリーサポートに加盟しているのは市内の酪農家23戸。
昨年7月には大和牧場内に、子ウシの哺育・育成を行うデイリー・カーフセンターを開設し、現在260頭の子ウシを預かっている。
今回建設する共同利用牛舎は、分娩1〜2ヵ月前までの初妊牛を預かり、発育の平準化や増産をめざす施設。
共同利用牛舎でウシを預かることで、これまで26ヵ月前後だったウシの出産期を、23ヵ月程度に平準化することができる。
カーフセンターで子ウシの哺育・育成、共同利用牛舎でウシの分娩を扱うことで効率的な飼養管理が可能となり、酪農家は搾乳に専念することができるようになる。
牛舎の建設費は1億4200万円で、このうち45%を国の交付金でまかなう。
面積は2棟で計3000平方メートル。ウシがのびのびと過ごせるフリーストール式で、南側から太陽の光が差し込む設計。
牛舎では分娩1〜2ヵ月前までの初妊牛300頭を預かることができる。
玉置社長は「牛舎の建設でさらに機能を充実させ、大和牧場が酪農の柱となってくれることを期待している」と話している。
牛舎の建設工期は10月10日までとなっており、完成後はさっそくウシを預かり、安全な出産に取り組んでいくことにしている。