【救急救命士:配置体制、来年度ほぼ整う 】
2008年6月22日付
士別消防署は救急救命士を年次計画的に増員してきている。現在、10人の救急救命士を配置しているが、当面は12人体制を目指している。来年度には2人の採用を予定しており、これにより救急救命士の適性配置体制がほぼ整うことになる。
救急救命士とは、救急現場や救急車内で、医師の指示を受けながら薬剤投与や器具を用いた気道確保などの救急救命処置を行う専門家のこと。
厚生労働大臣が認定する国家資格で、91年に救急救命士に関する法律が施行されている。
士別消防署では93年に1人の救急救命士を配置して以来、年次計画的に救命士の資格を有した職員を採用するなどして、その増員を図ってきている。
現在、士別消防署が配置している救急救命士は全部で10人。
士別消防署としては2隊ある勤務隊に6人ずつの救命士を配置する計画で、そのためには12人の救命士が必要となる。
そこで来年度には2人の救命士を採用する予定で、この採用が実現すれば救命士の配置体制もほぼ整うことになる。
士別消防署における救急出動は年間700〜800件ほど。
このうち、薬剤投入や器具を用いた気道確保など、救命士が行う特定医療行為は50症例ほどにもなる。
士別消防署では「救急車に救命士が乗務しているか否かで、市民の安心感に格段の差がある」とのことから、10人体制であっても救急出動の場合は必ず1人以上の救命士が乗務する体制をとっている。
救命士の資格を有していても薬剤投与や気管挿管を行うには、病院での実習などが必要になる。
順次、病院への実習に派遣したり、毎週の訓練を行うなどして体制の充実を図ってきている。
その一方で、士別のような規模の消防署では救急業務だけでなく、火災現への出動、通信業務など消防全般の業務を行わなければならず、「地方での救命士確保は厳しい状況になってきている」という。
士別消防署では、道内の専門学校と連携を図り、実習生を受け入れるなどしながら、救命士確保につとめてきている。
「市民の生命を守っていくために、救命士も日々努力を重ねている。市民に安心してもらえるような体制を、いち早く整えていきたい」と士別消防署では話している。