【サフォーク季節外繁殖:109頭に人工授精】
 2008年7月12日付

 士別市の羊と雲の丘にあるめん羊牧場で10日、サフォークの人工授精が行われた。この日は109頭に人工授精を行い、順調にいけば12月上旬にも出産期を迎えることになっている。昨年の人工授精で高い受胎率を残しているだけに、関係者は「昨年以上の成果を」と期待をかけている。

 士別市におけるサフォークの人工授精は、季節外繁殖の取り組みとして昨年から実施している。

 昨年の人工授精では60%という高い受胎率となり、89頭もの子羊が誕生。サフォークの増頭をはじめ、早期出荷にむけて大きな手応えを得た。
 昨年の成果を受けて、市では本年度も人工授精による季節外繁殖を行うことにしていた。
 今回は先月下旬から排卵抑制のための薬剤を与えるなどして、準備を進めてきた。

 この日行った人工授精は、内視鏡を使い羊の子宮に精子を直接入れる方法。
 専門的知識と高い技術が必要となることから、家畜改良センター十勝牧場の河野博英課長補佐、帯広畜産大学の福井豊教授、道立根釧農業試験場の戸苅哲郎研修主査ら専門家が訪れ施術にあたっった。

 人工授精に使用した精液は、新得町にある道立畜産試験場の種オスから採取した優秀な凍結精液。
 その場で解凍し、羊を固定して精液を子宮に注入する作業に要する時間は、1頭あたり6〜7分程度。
 2歳以上のメス109頭に対して、一日がかりで作業が行われていた。

 家畜改良センターの河野課長補佐は「昨年は60%という高い受胎率を得ることができたが、今回はそれ以上の成果を残したい」と話している。
 今回人工授精を行ったサフォークは、12月上旬ごろにも出産期を迎えることになる。

 市では今回の人工授精とは別に、9月の通常繁殖期に簡易な方法による人工授精も行うことにしており、地元での人工授精技術の習得を目指すことにしている。