口腔ケアって?
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士別市立病院看護助手 平山 さつきさん
「口腔(こうくう)ケア」とは簡単に言うと、口のなかを清潔に保つことをいいます。自分で食事を取るのが困難な方はもちろん、健康な方にとってもこの口腔ケアは大変重要なことです。
今回は手軽に口の中を清潔に保つ方法についてお話いたします。
普段みなさんが朝起きると、口の中はカラカラに乾いた状態ではないでしょうか。自分で食事をするのが困難な方の多くは、この口の中が乾いた状態になりやすくなります。当然、そのままではなかなか食事を取ることができません。そこで、食事をする前に口の中の潤わせ、さらに傷や異常がないかを確かめることが必要となります。
まずは乾いた唾液のカスを取り除き、食べる準備をします。うがいを行いひと口水をのんでもらったり、氷を含んでもらったりします。入れ歯をつける方は口の中を湿らせてから氷などを入るのことが、傷をつけない方法の一つです。
食事が終わったら入れ歯を外して口の中に食べ物の残りがないか確認し、うがいをします。しかし2〜3回うがいをしても口のなかはきれいになりません。歯ブラシや口腔ケア用のスポンジスティックを用いて、口腔内をなでるよう、そして傷つけないように残っているものをかきだします。
「歯みがき」ではないのでやさしくクル〜っとまわすように使います。最後にもう一度うがいして終わりです。
入れ歯は流水で歯ブラシを使い食事カスをしっかりとり、次の食事の準備をします。この食事カスを残したままにしておくと、誤飲や口臭の原因にもなってしまいます。
このように口腔ケアとはあまり難しいことはないのですが、口の中を清潔に保つことはとても大切なことです。
最近「後期高齢者」という言葉を耳にしますが、このような方々に対する口腔ケアについて関心が非常に高くなっています。しかし自分で磨いたり家族が口の中を掃除するのは容易なことではありません。そのため不潔なままになってしまうこともあります。
その結果、口腔内の汚れが誤飲性肺炎や心内膜炎の原因になったり、かみ合わせによって老化や認知症におよぼす影響があるともいわれています。
短時間で、確実に、安全、安価、そして効果的に口全体がきれいになる。そして誰でもすぐできる。そんな方法があれば高齢者の口と全身の健康を維持できるのです。そんな口腔ケアの方法について紹介します。
@水やうがい薬でうがいをします。
A舌ブラシまたは歯ブラシで舌をやさしく擦り掃除します。
B水やうがい薬をつけた歯ブラシで歯を磨きます。
C水やうがい薬で十分うがいをします。
D入れ歯は汚れが付きやすく微生物の温床になりやすいので歯ブラシを使い、流水で十分に洗います。ただし、歯磨き粉は使用しないでください。歯磨き粉は入れ歯を研磨しすり減らしてしまいます−5分程度のケアで十分な効果が現れます。
ケアするときの姿勢は座位が理想ですが、難しい場合は横向きに寝た格好でも大丈夫です。麻痺がある場合、必ず麻痺のない方をしたにして行ってください。
健やかな生活を送るためには毎日の歯や口のお手入れをすることが大切です。高齢者を誤嚥製肺炎や全身感染症から守るためにも効果的な口腔ケアを身につけるとよいでしょう。 |