【刺 針】 2012年1月6日付

 昨年12月の降雪を思うと、今年のお正月は新しい1年を迎えるにふさわしい穏やかな天候となり、ゆったりと過ごせた人たちも多かったのではないだろうか。

 この天候のように、今年は穏やかに過ごすことができればと願うばかりである。
 さて、士別市が昨年から建設を進めてきている新しい市立保育園の名称が決まっている。

 市立あけぼの・あすなろ両保育園の老朽化が目立ってきたことから、一時保育や延長保育など多様化する保育ニーズに対応するため、市が約5億円をかけて建設しているものだ。

 新しい保育園が保育・子育ての中心的施設となることから、市民に親しまれる施設にと市民から名称を募集。審査の結果「士別市立あいの実保育園」と決定した。

 士別市の木であるナナカマドは、秋になると真っ赤な実をたわわに付ける。市民にとっては見慣れた愛着のある姿だ。
 そのナナカマドの実のように、市民に愛されすくすくと子どもたちが育ってくれるようにとの思いが、新しい保育園の名称に込められている。

 8月末現在のデータではあるが、05年の0〜9歳の人口構成率は7・78%だったがの、昨年は7%にまで落ち込んだ。この年齢層の人口減少率は18・24%とかなり高い割合となっている。子どもたちの数が減ってきているにもかかわらずね、保育需要は高まりニーズも多種多様となってきているのが現状だ。

 いまの20〜30歳代の若い人たちのなかでは、ふるさと志向が高まってきているのだそうだ。

 インターネットや携帯電話の普及で、地方都市でも買い物や情報収集は何ら支障はなくなってきていることから、都市部よりずっと暮らしやすいふるさとで生活していこうという考え方が強まり、Uターンなどが増えているという。

 子育て環境を整えていくことで、ふるさと意識の醸成を図っていくことは大切なことである。

 加えて、ふるさとへの強い思いを持った若い世代のUターンなどにもしっかりと応えられるような環境も、整えられればと願っている。 (功)