【刺 針】 2008年3月1日付
士別市立病院は療養診療科外来を開設し、3月3日から診療を開始することにしている。
療養診療科外来は、それぞれの患者に合った自然な体の動きを再学習することで、低下した身体機能の回復を図り、日常生活機能の改善を目指すことを目的に開設するもの。
これまで同病院はリハビリ療養科を開設していたが、、同科では入院患者のみの治療を行っていた。
しかし療養診療科を開設することで、入院患者だけでなく外来患者も受け入れることが可能となる。
06年4月の診療報酬改訂で、従来は期限を定めていなかったリハビリ治療に、疾患別日数制限が設けられた。
医療機関で保険診療として行っているリハビリは、一部を除き発症から180日が上限となり、その後は介護保険などによる自宅で訪問リハビリを受けるなどして回復を目指さなければならなくなった。
そのため経済的負担が大きくなり、それまで受けていたリハビリが継続できなくなった人も多いという。
患者の障がいや病状には個人差があり、同じ病気でもリハビリを必要とする期間は異なる。
市立病院では「患者サービスの向上に努めたい」と、療養診療科外来の開設を目指し、4年間かけてスタッフの研修を積んできた。
療養診療科外来は新患を対象に週に2回、再来患者を対象に週1回行うことにしている。
市立病院は今年2月に脊椎(せきつい)専門外来を開設したが、当初は週1回としていた診療日を3月に関しては週2回設けて対応することにしているなど、予約が相次いでいる。
そして3月には療養診療科外来を開設するが、療養診療科外来を開設している病院は全国的にもあまり例がないと言われており、市内や近隣だけなく道内全域の患者からの期待を集めることになるだろう。
深刻な医師不足や、厳しい運営状況となっている病院だが、今後も病院スタッフの持っている高い技術を生かした医療に期待したい。(奈)