【刺 針】 2008年3月9日付
今年7月、北海道洞爺湖サミットが行われる。
米国、英国、フランス、ロシアなどの主要8カ国に加え、アウトリーチ会合に計15カ国が招待され、サミットの参加国は合計で23カ国と、過去最大規模になる見込みなのだそうだ。
まさに、北海道から発信するニュースが、世界を駆けめぐることになる。
世界の首脳や閣僚が一堂に会するサミットであれば、それに要する警備体制は厳重を極めるだろう。
そのため、多くの警察官がサミットの警備に動員されることになる。
そこで士別市防犯協会は、サミット開催にかかわる「士別市自主防犯プラン」を打ち出し、関係機関に協力を求めている。
多くの警察官が地域から不在となる期間、地域が自主防犯対策をしっかりと講じることで、犯罪や事故を未然に防ぐための抑止力を高めていこうというのが、このプランの大きなねらい。
自主防犯プランといっても、特別な施策を講じるわけではない。
これまで防犯協会が呼びかけてきた「地域の目と声をください運動」を中心に、地域が本来持っている抑止力を、この機会にいかんなく発揮させていこうというものだ。
市内では110番の家、防犯ステーション、青色回転灯防犯パトロール隊、わんわんパトロールなどが組織されている。
さらに、こうした組織に自治会や関係機関を加え、ほぼ全市を網羅した安全と安心を守るネットワークがあり、防犯や交通安全に対する地域の連携体制はすでに整っている。
これらが有機的な機能を果たし、ネットワークの連携がさらに強化されていけば、犯罪や事故に対してスキを与えない地域となるはず。
05年に市内で多数の不審者情報があったことを契機に、いまのような体制づくりが一気に進んできた。
機能する体制にしようと、防犯協会などでも積極的な啓発活動を続けてきている。
ある意味、サミットの開催によって警察官が不在になるようなときこそ、その地域の本当の力が試されるのではないか。
この機会にいま一度、それぞれが安全で安心な地域を築いていくための役割を、考えていくべきではないだろうか。 (功)