【刺 針】 2008年3月14日付
市内での一般住宅建設が、年々減少してきている。
本年度は1月末現在で、一般住宅の新築と増改築にかかわる確認申請は29件にとどまっている。
住宅建設が減少してきているのは、若い世代の流出などによる人口減少、さらには景気の低迷などがその要因となっているようだ。
さらに一般住宅の建設で特徴的なのが、地元業者の受注割合が減少傾向にあるということ。
最近では、7割近くが市外の業者や大手住宅メーカーによるもの。
一般住宅を含めた建設産業はすそ野が広く、市内経済におよぼす影響もかなり大きい。
そこで士別市と商工会議所では、市内の関係機関に呼びかけて4月から「住まいづくり」応援事業(仮称)を実施する。
商工会議所内に、住宅の建設、増改築に関する総合的な相談窓口を設け、市民の相談に応じることにしている。
地元業者と大手住宅メーカー等の大きな違いは、「営業力」だろう。
住宅展示場に立派なモデルハウスを構えたり、営業専門の社員を何人も雇用するなどといったことは、市内の中小建設業者ではなかなか困難。
その営業力に対抗ができていなかったことが、これまでのような受注機会の減少につながったとも言える。
住まいづくり応援事業を実施することで、建設にかかわる各種団体がスクラムを組めば、大手の営業力に十分対抗することができるはず。
地元業者の技術力は、けっして他に劣ることはない。相談窓口を設けることで、そうした技術力のPRとなる期待もある。
多くの市民にとって、住宅建設はその人の人生で最大の買い物だ。
だからこそ、親身になって相談に応じ、適切なアドバイスができれば、地元業者の受注にもつながっていくだろう。
市内はいまだ、景気の低迷にあえいでいる。
そんな状況下でも、互いに手を組み協力すれば光明を見いだせるのだということを、この事業で証明してもらいたい。
受け身から攻めの姿勢に転じる住まいづくり応援事業が、地域活性化の起爆剤となることを大いに期待したい。 (功)