【刺 針】 2008年3月16日付

 どの小中学校にも「学校図書館」がある。
 児童・生徒の読書離れが指摘されている昨今、市内の各学校では読書の時間や読み聞かせの時間を設けるなど、子どもたちが読書にふれる機会を独自に設けてきているようだ。

 さて、現在開かれている士別市議会定例会の一般質問で、学校図書館の整備に関しての質問があった。
 文部科学省は93年に「学校図書館図書標準」を設定した。

 これは、児童・生徒の健全な教養を育成するため、学校図書館の充実を図る目標として定めたものである。

 その標準値であるが、例えば1年生から6年生までの学級数がそれぞれ1学級ずつの小学校だとすれば、その学校の整備すべき蔵書数は3520冊となる。

 標準値は学級数や小・中学校によって異なるが、一般質問での答弁では、全市的に標準値の達成率は小学校で69・2%、中学校で67・5%となり、標準値を達成しているのは士別小学校と朝日中学校だけとなっているとしていた。

 全国的にはこの達成率も30〜40%ほどなので、市内の学校は全国平均を上回っていることになるが、数字だけでは学校図書館の充実度も「まだまだ」ということになるだろう。
 学校図書館の活用は、子どもたちの読書力を育成する場としての期待がある。

 文部科学省はこの標準を満たすために5カ年計画を策定し、総額1千億円の予算も計上している。

 市教委でも、計画的な整備を進めていく考えを示した。

 学校図書館図書標準は、蔵書数を一つの目安としているが、今後に整備を進めていくのであれば、単に蔵書冊数だけを増やしていくのではなく、子どもたちの希望を聞いたり、書架を整備するなど、あらゆる面から学校図書館の環境整備を図り、子どもたちが読書に親しめる環境づくりを進めてもらいたいと願っている。 (功)