【刺 針】 2008年3月19日付
子どもたちにとって給食は、学校生活のなかでも楽しみな時間となっていることだろう。
さてその給食だが、士別市学校給食会は先日の臨時総会で、4月から給食費の引き上げを決めた。
1食あたりの単価は小学生で7・8%引き上げた221円に、中学生は8・3%で260円、高校生は5%引き上げて294円となる。
97年度の改定以来、実に11年ぶりの引き上げとなるのだそうだ。
昨今の価格変動のなかで、よくぞ11年間も給食費の改定を行わなかったというのが、正直な印象である。
士別市学校給食センターでは、市内をはじめ和寒町を含めた小・中学校と高校に、毎日約2400食もの給食を提供している。
これまでは、献立や仕入を工夫するなどして物価の変動に対応してきたのだが、給食用パンの材料費や加工賃の負担、原油価格高騰と燃料用穀物の利用増加に伴う食材の上昇等に、いよいよ対応することができなくなり引き上げに踏み切ったものである。
今回は、あくまでも現在の給食内容を維持するための引き上げだが、食の安全性や食材などの価格動向を見わたしたとき、今後も適時に給食費を見直していくということが必要となってきそうだ。
朝食をとらない子どもたちが増えてきたり、インスタント食品等が一般的になってきている昨今、成長期における子どもたちの栄養摂取を考えると、栄養バランスがしっかりと考えられた給食の果たす役割は大きい。
保護者らもその重要性を理解しているからこそ、多少の負担増は納得できるものなのだろう。
子どもたちにおいしく、おなかいっぱい食べてもらおうと、いろんな人たちが細心の注意を払いながら給食を作っている。
あたりまえのように毎日食べている給食も、子どもたちの口に入るまでには実に多くの人たちの「手間」がかけられ、さらに保護者たちが負担もしている。
だからこそ、子どもたちにはおいしく、楽しく食べてほしいのである。
そんなときにちょっと、感謝の気持ちも加えれば、もっとおいしく味わえるのでは。食べものに感謝することも、食育だろう。 (功)