【刺 針】 2008年3月23日付

 士別市の今後10年間におけるまちづくりの指針となる総合計画は、いよいよ4月からスタートする。

 「地域力を高め、地域力で進めるまちづくり」を基本理念としているように、この計画では「地域力」がキーワードとなっている。
 その地域力をテーマにしたセミナーが、先日市内で行われた。士別青年会議所が行った「地域力向上セミナー」である。

 士別青年会議所でも本年度、地域資源を活用してまちの活性化を図っていこうと、地域力向上委員会を立ち上げてさまざまな活動に取り組んでいくことにしている。

 今回、セミナーの講師と招いた札幌学院大学教授の河西邦人さんは、地域資源をいかした活性化の手法について、具体的な事例を取りあげながら紹介していた。

 河西さんによると、地域資源とは産業、社会基盤施設、自然、文化をはじめ、人や組織、制度などもその資源として位置づけすることができるのだそうだ。
 その資源の価値を評価し、地域の課題解決や資源の価値向上を図っていく社会活動や事業活動が、地域の元気につながっていくという。

 さらに、そこで暮らす人々や行政を含めた事業所などのパワーの源が、地域力にあたるとのこと。

 つまり、地域資源をしっかりと活用していこうとする「マンパワー」こそが、究極の地域力ということになるではないだろうか。
 生産活動をはじめ各種の事業展開、生涯学習活動、ボランティアなどは、いずれも多く人がかかわり、人々が動くことによって成り立つもの。

 人が動かないことには、社会も活動しないだろうし、地域の活性化やまちづくりだって無いものとなっていまうのだ。

 将来像となるビジョンをしっかりとらまえ、活用していく地域資源を適切に評価し、確かな戦略をもって人々が行動しながら成果を求めていくことが地域経営である。

 計画を描くだけでは成果は導き出せない。人が動き、汗を流すことでビジョンの実現に向かう。それが地域力となるのだ。
 この地域が抱える危機感をバネとして、いまこそアクションを起こし、地域の力を発揮するときではないだろうか。 (功)