【刺 針】 2008年3月26日付
士別市の4月1日付人事異動がこのほど発表となった。
異動総数は103人。合併後の新市においては最大規模の異動である。
28人の定年退職者のうち、部長職は5人、さらに次長職が3人いたこともあって、今回の移動では部次長職の顔ぶれが大きく変わった。部長への昇任が5人、次長への昇任が7人、課長への昇任も9人におよぶ。
団塊の世代が大量に定年退職を迎える時期となっていることの影響だろう。
さらに08年度末には19人が、09年度末では15人の定年退職が今後にひかえており、ここ数年で市役所内の管理職ががらりと変わることになる。
さて今回の移動では、総務部長の吉田博行氏が市立病院事務局長に就くことになった。士別市の人事で、総務部長が他の部署に動くことは異例。
医師不足による病院経営の悪化。それに伴う不良債務の増大。市立病院の早急な経営健全化が、市全体の命運を握っているとも言える。
吉田氏は、行財政改革大綱、財政健全化計画などの策定で手腕を発揮してきた。今後は市と病院が一体となって改革プランを策定していかなければならず、その中核として行財政に精通した人材が必要となることから、その期待をかけた起用と言える。
今回を含め、1年後、2年後には、市役所内の様子は大きく変わるだろう。
今の時代、「前例踏襲」だけでは、課題解決への新たな発想は生まれてこない。
そうした意味では、合併後最大規模となった今回の異動は、すべてにおいて心機一転のチャンスではないか。
病院の健全化、さらには山積する行政課題などの解決には、新しい風を吹き込むことも一つの方策。
環境が変わることで、新しい発想や物の見方・考え方を取り入れて、組織としての活性化を促してもらいたい。
役所が変われば、地域も変わる−そんな前向きな姿勢が、これからのまちづくりにつながっていくのではないか。
大規模異動を絶好に契機としてとらえ、市内に立ちこめる薄暗い雲を一掃してくれればと、期待をかけている。 (功)