【刺 針】 2008年4月5日付
士別市の「やまびこネットワーク」のこだま教室が、このほど道内のフリースクールなど民間の相談・指導施設として北海道教育委員会のホームページに掲載された。
不登校の小・中学生を対象としたこだま教室では、養護護教員や学校相談員経験者らが指導員・相談員を務め、子どもの状態や希望に応じて、教科学習だけでなく軽スポーツやパソコンなどを指導している。
道内には道教委が活動を把握しているだけでも、26の民間施設があり、不登校や引きこもりの子どもたちやその保護者を支援している。
子どもの不登校問題は、近年深刻化している。
文科省の調査によると、06年度に不登校を理由として年間30日以上欠席した小学生は、全体の0・3%にあたる2万4000人、中学生は全体の2・9%の10万3000人となっている。
不登校の原因は学校でのいじめや家庭問題などさまざまだが、近年はLD(学習障がい)、ADHD(注意欠陥、多動性障がい)を原因とした不登校も全国的に増加しているそうだ。
これらの障がいを持ち、特別な教育的支援を必要とする児童生徒が、約6%の割合で通常の学級に在籍している可能性が文科省の調査で示されている。
士別市では07年度からすべての小中学校に特別支援教育コーディネーターを配置し、障がいのある子供たちに対する個々のカリキュラムを作成するなど、通常の学級に在籍しながら子供たちを支援していく体制づくりを進めている。
不登校は学校だけの問題ではなく、家庭や社会の問題でもある。当人だけでなく、不登校の子どもを抱えた保護者の精神的負担も大きいだろう。
子どもの悩みや成長の具合はさまざまで、不登校への対応も一律に定められるものではない。
今後はやまびこネットワーマのような民間の相談・指導団体の需要が、さらに高まってくるのではないだろうか。 (奈)