【刺 針】 2008年4月15日付
先日、和寒町で関係者が集い自治会移行を祝う会が行われた。
今回の移行で和寒町は行政区が12の自治会に再編成されている。
これで先の剣淵町(11自治会)と旧朝日町(7自治会)も合わせると、この地方の自治体はすべてが自治会移行を終えたことになる。
地域の自治会移行は士別市が先輩格である。かつては公区制が敷かれていたが、早々と自治会移行を済ませた。今や公区制を記憶している市民の方が少ないかもしれない。
一方、これまで3町では地域をまとめたり、住民の連携を図っていく上では、行政区でもそれほど支障も生じなかっただろう。
それにかつては住民自治が先行して地域を作っていくというよりも、地域の環境整備を進めていく上では、自治体(町)の力を借りる必要もあったと思う。
だが地域が過疎化していくとともに行政区の人口も減少し、小さな行政区単位で自治体と連携を進めて行くには、住民の筆者が記者として駆け出しの頃の約30年前、和寒町では確か50以上の行政区があって、その頃から行政区統合が懸案とはなっていたが、なかなか着手できなかったことが今となってはなんとなく懐かしい負担も増え、行政の運営上も効率が悪くはなってきていた。
さらには自治体が取り組む地域内での社会資本の整備が進んできたこともあって、自治体への依存度が低下しつつある。
自治体も上から地域に何かを与えていく時代でもなくなってきた。自治会が自ら地域を作り出していく力を身につけていくことも欠かせない時代になっている。
筆者が記者として駆け出しの頃の約30年前、和寒町では確か50以上の行政区があって、その頃から行政区統合が懸案とはなっていたが、なかなか着手できなかったことが今となってはなんとなく懐かしい。
それだけ地域の結束力が高かったとも言えるのだろうが、自治会に移行したとて、地域力が衰退しては意味がない。
この地方は農業が主力である。向こう10年間でアジアの経済発展もにらむと、自給率の向上も含めて農業情勢は明らかに変わるはずだ。
その時に備えて、これからも地域の力を蓄えておく自治会でなければならないと思う。 (浩)