【刺 針】 2008年4月16日付

 新入社員が入社から2週間ほどが経過した。職場で戦力となるには、まだまだ時間が必要なころだろう。

 新入社員を迎え入れた上司たち。特に中高年のベテラン職員の人たちにとっては、「最近の若いものは、打っても響かない」と酒席での嘆きも聞こえてきそうである。
 財団法人社会経済生産性本部は、今春の新入社員について「カーリング型」と命名した。

 「磨けば光るとばかりに、そっと背中を押しブラシでこすりながら、周囲は働きやすい環境作りに腐心する。ブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。磨きすぎると目標地点を越えてしまったり…」との理由だ。

 愛好者にとって、こうした例えにカーリングを使われることは多少なりとも腑に落ちない点はあるだろうが、何となく納得できる部分もあり。
 新入社員のタイプ命名はかなり以前から行われおり、02年度までは現代コミュニケーション・センターが、03年度から社会経済生産性本部が引き継いでいる。

 いくつか紹介すると73年度が、おとなしく可愛いが人になつかず世話が大変と言うことで「パンダ型」。84年度は、外見は本物風で手間いらずだが歯ごたえなく栄養も心配で「コピー食品型」。平成になると92年度が読み取り機(上司)次第で迅速・正確・詳細な処理可能ということで「バーコード型」に。05年度は電流を通す(ちゃんと指導する)ときれいに光る(いい仕事をする)が決して熱くならない(冷めている)から「発光ダイオード型」ということに。
 若い人からすると、こんなことを言われるとカチンとくるかもしれない。

 ただ、こうした揶揄や上司らの「最近の若いものは」のような嘆きは、裏を返すと若い人たちへの期待感でもある。

 カーリング競技に、石(ストーン)はなくてはならないもの。職場で働く以上、しっかりとした意志を持つことも大切だ。カーリング型とはいえ、ブラシでこすってくれる周囲の期待にこたえながら、自らの意志で的(ハウス)の中心を狙ってもらいたいものである。 (功)