【刺 針】 2008年4月20日付
朝日町市街地を通る、道道士別滝上線の整備をめぐる地元の動きに一つの区切りが付いた。
これまで、道道拡幅を求めたきた沿線住民組織の朝日町まつづくり期成会が先日、「現道での整備」との方向性を示したからだ。
道道士別滝上線は、朝日町にとっていくつもの商店などが立ち並ぶ目抜き通りでもある。
この道道整備に関する推進事業は合併よりもかなり以前、旧朝日町時代の90年10月に当時の商工会役員らが、商店街近代化事業の先進地視察を行ったことから始まる。
その後、商工会を中心に動きが活発化し95年には道道拡幅促進期成会が設立。議会への要望書提出なども行ってきた。
ただ、道道拡幅については地元でも賛否が分かれた。そのため、道道拡幅を商店とした町長選が2度も行った経緯がある。
06年6月に設立したいまの期成会も、当初は道道拡幅で運動を展開していたが、昨年ごろから内部で「拡幅での整備は困難。現実的な対応が必要では」と考える人たちが増え、今回開いた全体集会で「現道での整備」という地元としての考え方を決めたものだ。
期成会の大西照雄会長は「早期の整備を目指そうとすれば、現実的対応が必要だった」という。
朝日町の商店街も、他の地域同様にシャッターを閉め切った店舗がかなり目立っている。さらに沿線住民も高齢化し、冬場の除排雪作業も厳しい状況となってきている。
こうした地域事情も、住民の判断に影響したといえるだろう。
地元が明確な方向性を示したことで、今後は期成会と市が一体となりながら、道への要請活動を進めていくことになる。
これですべてが片づいたわけではない。一部には拡幅を求める意見もある。
また、整備が実現するとなればその方法などについても協議していかなければならないだろう。その機会を、地域に活力を取り戻すための手だてとしてみてはどうだろう。
これまでの論議のなかで、さまざまなアイデアやまちづくりに対する情熱があったはず。
商店の減少や高齢化という厳しい環境ではあるが、今回の決断を次のステップへの助走としてもらいたいと願っている。 (功)