【刺 針】 2008年4月25日付
市内の女性らが中心となって設置を求めてきた農畜産物加工体験交流工房が、いよいよ実現する。
公設市場の北側に、12月の完成を目指して市が建設することになっている。
体験交流工房運営協議会では、地元でとれる野菜などを使って、市民が気軽に加工を体験できる工房の建設を、長年にわたり求め続けてきた。
市でも一定の理解を示し、これまでに既存施設での設置をあれこれと研究してきたが、さまざまな課題が浮き上がるなど、これまでは実現にいたらなかった。
最終的には新たに施設を建設することになったが、事業費の多くが宝くじ助成を活用できるため、市の負担は最小限となる。
いまほど、食に対する安全・安心が求められているときはないだろう。
飽食の時代といわれながら、多くの食料を輸入に頼っているわが国の現状。これまでは、だれがどんな農薬を使って栽培してきた野菜なのか、まったく分からずに食してきたのだから、食の安全性に対してはかなり無頓着だったのだろう。
それがいまでは一変し、安全な国産野菜の需要が一気に高まってきている。
地元でとれる農畜産物を使い、手作りで加工する食品がどれほど安全かは、いうまでもないだろう。
建設を求めて運動を行ってきた運営協議会のメンバーはもとより、一般市民のあいだでも「だれでも使用できるのか」「講習会は行われるのだろうか」「ソーセージを作ってみたい」など、この施設に対する期待と関心はかなり高いよう。
それもやはり、消費者が食に対する安全性を求める意識の表れではないか。
正式なオープンは来年4月となるようだが、施設の管理を担う運営協議会では、一般を対象にした講習会や多彩な体験メニューを用意するために検討しているという。
こうした取り組みを重ねていくことによって、体験交流工房が単に農畜産物の加工だけにとどまらず、地産地消や食の安全・安心を推し進めていく、拠点施設になってくれればと期待をかけている。 (功)