【刺 針】 2008年5月2日付

 雪解けからなかなか雨が降らず、街中がほこりっぽかった。そういう意味でも先日の降雨は、恵みの雨となったのではないか。

 草花も一気に色づき始め、例年よりも早い春がこの地方を覆ってきた。
 先日、南中学校の生徒たちが校下を中心にごみ拾いを行っていた。
 こうした美化活動を通して、地域の環境に目を向ける意識を持つことは、とても意義あることだ。

 毎年のことではあるが、この時期に道路脇で目についてしまうのが、春を告げる草花だけではなく、心ない人たちに捨てられたさまざまなごみや犬のフンなどである。
 雪に埋もれているときは、ほとんど目に付くこともなかったごみなどが、カムフラージュする物がなくなるとあちらこちらに点在。
 それが地域の美観を大いに損ねてしまっている。犬のフンも同様である。

 それがこの地域の¥tの風物詩になってもらいたくはないと思うのだが、毎年繰り返される愚行には腹立たしくなってしまう。
 空き缶、ペットボトル、ひどいときにはレジ袋が満杯に詰まったごみが、平然のように道路脇に転がっていることさえある。
 地域の生徒や児童、さらには道路管理者らがいつもこの時期に清掃活動を行っているが、ごみの投げ捨てがあとを絶たない状況では、まさにイタチごっこだ。

 今年の夏には、北京五輪に出場するドイツの陸上競技ナショナルチームが士別を訪れ直前合宿を行うことになっている。
 そのドイツと言えば、環境先進国である。そんな国で暮らす人たちが、あちこちにごみが投げ捨てられている状況を見たら、どのように感じるのだろう。

 詳しく調べたことはないが、ドイツはもともとできる限りごみを発生させないような体制がつくりあげられている。

 おそらく、街中でも人目につくようなごみの投げ捨てなどはさほどないのだろうと想像できる。

 美化活動に取り組む生徒たちが、「ごみは一つも落ちていませんでした」と言えるような地域にしたいものである。 (功)