【刺 針】 2008年5月9日付

 先日、久しぶりに旭山動物園へ足を運んでみた。

 大型連休のちょうど真ん中あたり。午後2時ごろだったが、思っていたとおりたくさんの人、人、人。
 駐車スペースを探すにも、駐車場内を何周もめぐってようやく車を止めることのできる場所を探しあてたほど。

 それだけに園内もたくさんの家族連れでごった返しており、人気の展示施設は長蛇の列と黒山の人だかりである。
 年間300万人以上の人たちが訪れるこの動物園は、もはや道内はもとより国内の名だたる観光スポットの仲間入りをしているといっても過言ではないだろう。

 動物の自然な生態を見てもらう「行動展示」を実施して、一躍有名になった。新しい施設も次々と建設してきたが、なによりも「見せ方」の工夫がここの特徴。今もなお、職員らが細かな工夫を凝らし、「何度来ても飽きない」ような環境をつくりだしているのは、見事である。
 これほどの人が集まるのだから、グッズやお土産、飲食などの売り上げも大いに期待できる。
 やはり、たくさんの人が集まれば集まるほど、他への波及や経済効果が見込めるのだろう。

 年間入園者300万人以上。このいくらかでも、この地域の観光と結びつけることができないだろうか。
 ツアーで旭山動物園に訪れている人たちの滞在時間は、平均すると2〜4時間ほどなのだそうだ。高速道路を使えば、士別地方まで片道1時間ほど。
 旭山動物園に訪れる観光客を誘導する時間的余裕は十分にあるはずだ。

 旭山動物園が、行動展示というアイデアで成功を収めている例に倣ってもいいのでは。

 これほどの人たちが近隣に訪れているのを、黙って見過ごしていてはもったいない。

 点を線で結ぶような、工夫がほしいものである。 (功)