【刺 針】 2008年5月14日付
現在、士別市内で「自然」を題材にした二つの写真展が行われている。
その一つは、公会堂展示館で行われている「野鳥展」。
ここでは、市内の坂本勝己さんがこれまでに撮影してきた野鳥の写真50点ほどが並んでいる。
バードテーブルに集まるなじみの深い鳥から、クマゲラやシマフクロウなど貴重な鳥の写真まで、普段では動きが素早くじっくりと観察できない鳥たちの姿が写しだされている。
もう一つの写真展は、生涯学習情報センターで行われている、岡田成治さんの「四季大雪山」である。
20年以上にわたり大雪山系に足を運び、四季の移ろいのなかで繰り広げられる一瞬のドラマをカメラに納めてきた作品が、50点ほど展示されている。
朝日や夕日に染まる山並み、吹雪が去ったあとの雪に描かれた風の文様、可憐ながらも力強く花を咲かせる高山植物など、迫力ある写真の数々が訪れた人たちの目を引いている。
鳥と山、題材は異なるが2人の写真からは自然の迫力、美しさ、そしてその尊厳が感じられる。
坂本さん、岡田さんとも朝日に町内に居を構えるアマチュアカメラマン。緑に囲まれた日々の暮らしのなかから、自然との向き合い方が育まれてきたのだろうか。
自然の魅力を知り得ている人たちだからこそ、写真となってもその息吹を感じられる作品を撮ることができるのでは。
自然とは素晴らしいものである。そのことが、2人の写真からしんしんと伝わってくる。
そんな自然がわれわれの周囲にあり、同じ大地のなかで共生しているのである。
それを一人でも多くの人たちに感じてもらいたいと願う。
2人の写真展はいずれも25日まで行われている。 (功)