【学校耐震化:予想外の補強費必要に】
 2010年2月10日付

 士別市は国の経済危機対策を活用し、市内4小中学校の耐震補強工事を計画していた。ところが耐震診断の過程で補強工事に多額の費用を要することが分かり、耐震補強工事については士別南小学校だけで実施することになった。市教委では81年以前に建設した校舎等についても計画的に補強工事を行っていく考えだったが、当初の見込みをはるかに上回る費用が必要となってきたことで、計画の見直しを図り根本的に学校のあり方から検討しなければならない課題が新たに浮上してきた。

 士別市教育委員会は81年以前に建設された10小中学校の校舎・体育館について、計画的に耐震診断を行いその結果を踏まえ順次耐震補強工事を進めていく計画を持っていた。

 本年度については国の経済危機対策を活用して士別南小、士別西小、上士別中、温根別中の耐震診断を実施。
 当初はこの4校について、文部科学省が学校耐震化の早期推進をかかげた有利な財政措置を活用しながら耐震補強工事を実施する予定で、4億2500万円の予算を組んでいた。
 ところが、耐震診断の過程で耐震化のための工事量が当初の見込みをかなり上回り、計上した予算内では1校の耐震補強工事しかできないことが分かった。

 市教委では急きょ優先順位を決め、予算内でできる士別南小学校だけの耐震補強工事を行うことになった。
 南小学校の耐震補強工事については、実施設計を行い6月をめどに発注する予定となっている。

 市教委では耐震補強が必要な学校について計画的に工事を進めていくことにしていたが、今回4校で行った耐震診断では補強工事に当初見込んだ以上の多額の費用を要することが分かったことで、各学校の耐震化計画を抜本的に見直さなければならなくなってきた。

 耐震補強が必要な学校はいずれも建設から20年以上が経過しており、改修や修繕の必要が目立ってきている。

 そうしたなかで「多寄小学校の改築費でも2億7千万円。それを考えると耐震補強だけで1校あたり数億円も必要となれば、学校のあり方を含め総合的に検討していかなければならない」(市教委)としている。

 市教委では年度明けにも、耐震化だけにとどまらない総合的な各学校のあり方について検討を行っていきたい考え。

 「耐震補強にこれほどの工事が必要となるのは予想外。今後十分に検討を重ねていきたい」と市教委では話している。