【国保税:新年度には引き上げの考え】
 2010年2月17日付

 士別市国民健康保険運営協議会(千葉道夫会長)が15日に市民文化センターで行われた。協議会では2010年度国保事業特別会計予算案で約2億5千万円の収支不足が生じることなどを説明。今後の収支均衡を図っていくためには道の基金から借入を行い、2010年度中に国保税を引き上げざるを得ない見通しを示していた。

 協議会では最初に牧野勇司市長が「国保特別会計の運営は厳しい状況にある。2010年度で約2億5千万円の不足額が生じることになり、2010年度中に国保税を引き上げなければ難しい状況になる。長期展望を持った運営を行っていかなければならない」とあいさつした。

 この日の議題は09年度国保特別会計の決算見込みと2010年度国保特別会計予算案の諮問。
 決算見込みでは、医療費の大幅な伸びによって基金を原資とする予備費の5400万円を使っても3197万7千円の不足額が生じることになる。
 その不足額を基金からの繰り入れで対応すると、09年度末での基金残高は6884万2千円となる見込み。

 2010年度予算案では、09年度末で見込まれる基金残高の全額を歳入に計上しても収支不足となる2億4910万6千円を歳入欠陥補填収入として予算措置せざるを得ないとした。
 収支の均衡が図れなくなってきている状況では国保税の引き上げは必至となっている。

 市では国保税引き上げとなれば景気低迷下での市民生活に大きな負担を強いることになるが、国保会計の収支改善を図っていかなければ国保財政そのものが立ち行かなくなり、最終的には国保加入者の不利益につながっていくと理解を求めていた。

 市としては中長期的な視野で国保会計の収支均衡を図っていくため、道の基金から無利子の貸し付けを受け、2012年度から5年間で償還することとし、現段階では2016年度に単年度収支の黒字を目指したい考えを示した。
 借り入れの償還を含め、2016年度までに収支均衡を図れるような国保税の引き上げが必要としている。

 説明を受けた委員のなかからは「農業者の所得も減少しており、市としても一定の負担をすべきでは。高齢者が増えているなかで医療費ももっと伸びることが考えられる」「医療費抑制のための健康維持対策が必要」「国保会計を維持していくためにも、一定の引き上げは仕方ない」などの意見が出ていた。

 諮問した2010年度予算案については協議会で了承され、国保税の引き上げに関しては5月以降に開催する協議会で具体的な検討を行うことにしている。