【春小麦・はと麦使い焼酎を試作】
 2010年2月21日付

 自分たちが育てた小麦の酔い心地を楽しんでみたいと、士別市のたよろ春小麦の会(村中吉宏代表、会員8人)が「春小麦」と「はと麦」を使った焼酎の試作に取り組んでいる。19日には試作品を使った試飲会を市民文化センターで行い、「香りがいい」「まろやか」などと好評を博していた。たよろ春小麦の会では「商品化に向けた検討を行っていきたい」と今回の試飲会で手ごたえをつかんでいた。

 たよろ春小麦の会は初冬まき小麦の「春よ恋」を作付けしている多寄町内の仲間たちでつくっている。

 同会で作る「たよろの春よ恋」はパン用の小麦粉として人気を集めており、焼き上がりのもちもち感が「おいしい」と好評を博している。

 昨年8月ごろ、仲間たちの話しのなかから「自分たちで作った小麦で焼酎を楽しめないか」との話題になった。

 それをきっかけに農産物の付加価値を高め、士別の特産品化を目指して「春よ恋」と「はと麦」を使った焼酎の試作に取り組むことになった。

 同会では春よ恋を10ヘクタール、はと麦を3fほど作付けしており、そこで収穫した麦を酒類の製造販売を行っている合同酒精に原料として持ち込み試作を行ってきた。
 このほどその試作品が出来上がり、「多くの人たちに焼酎の味わいを試してもらい、商品化へ向けた参考にしたい」と試飲会を行ったもの。

 試飲会には市や農協、士別商工会議所、農業改良普及センター士別支所、そして市内の酒類販売店主ら約20人が参加。
 使用する酵母を変えた「すっきり味わい」「濃厚な味わい」など、春よ恋とはと麦の6種類ずつの焼酎を用意した。
 参加者らは試作品の香りや味わいなどをじっくりと確かめながらアンケートに答えていた。

 試飲会での印象は「まろやかでおいしい」「香りがいい」などと好評。

 試作品を手がけた合同酒精北海道営業部の小川信一さんは「地元特産品を使った焼酎は増えてきているが、春小麦やはと麦を使った焼酎はほとんどありません。大麦などを使った一般的な麦焼酎は多くの人に親しまれているだけに、春小麦の会の焼酎は話題性があり楽しみな存在」と話している。

 春小麦の会の村中さんは「今回の試飲会のアンケートを参考にしながら商品化に向けた取り組みを進めていきたい。多くの人たちに長く飲んでもらえるような焼酎を作っていきたい」と期待を膨らませていた。