【学童保育:地域間で実績に差、閉園も】
2008年3月7日付
士別市は農村部における低学年児童の放課後対策として、へき地保育園での低学年児童保育を行っている。農村部には市街地区にある児童館のような施設がないため、低学年児童保育が学童保育の場として貴重な役割を果たしている。保育児童数確保という点でも期待されているが、地域間で実績に差が生じており、保育児童数の減少が著しい下士別保育園については08年度限りで休園の方向となっている。
市内の農村部では学童保育を行う児童館のような施設がないため、以前は童保育が行われていなかった。
その対応として旧士別市では、へき地保育園での低学年児童保育を可能とするために条例改正を行い、03年度から実施してきている。
へき地保育園における低学年児童保育は、小学3年生までを対象としており、学童保育料は1日400円、半日で200円としている。
低学年児童保育は、各へき地保育園の運営委員会が同意すれば実施できるようになっており、これまで低学年児童保育を行ってきているのは市内5カ所あるへき地保育園のうち、上士別と多寄、下士別の3保育園となっている。
本年度1月末現在での実績は、上士別が13人の登録で延べ695人、下士別が4人の登録で延べ162人、多寄が2人の登録で延べ13人となっている。
現段階における08年度の入所予定者数は上士別が通常保育で21人、低学年児童保育が13人、多寄が通常保育で22人、下士別は通常保育と低学年児童保育が7人ずつ、温根別が通常保育で8人、武徳も通常保育で12人となっている。
低学年児童保育は、農村部における学童保育の場として貴重な役割を果たしているが、その実績においては地域で差が生じてきている。
国のへき地保育園に対する交付金制度では、2年続けて保育児童数が10人未満となった場合、3年目から交付金の支給対象から外されることになっている。
保育児童数には低学年児童保育数も加えることが認められており、市としてもへき地保育園における保育児童数という点で、低学年児童保育に期待をかけていた。
ただ、保育児童数の減少が著しい下士別保育園については、低学年児童保育が全体の保育児童数減少を補うだけの実績を確保することができず、06年度と07年度で10人を下回り、08年度は交付金支給の対象外となっている。
今後も保育児童数はさらに減少する見込みであることから、運営委員会や保護者、市の担当者が協議し、08年度については保育園を継続するものの09年度以降については休園する方向となっている。
市保健福祉部児童家庭課では「実績で地域間の差はあるが、学童保育という点では低学年児童保育が大きな役割を果たしており、今後も継続していく」としている。