【農委の農業意向調査:5年以内の離農は45戸】
 2010年4月日付

 士別市農業委員会は、今年1月1日を基準日として実施した「農業経営意向調査」の結果を冊子にまとめた。それによると、調査に答えた農家の14%にあたる87戸が今後の「離農」を考えており、そのうち半数以上の45戸が「5年以内の離農予定」としている。後継者の有無でも「なし」とした農家が54%となっており、農家経営者の高齢化と後継者不足が農家戸数の減少につながってきているようだ。

 農業経営意向調査は、農業委員会が適正な業務を行っていくため、それぞれの地域ごとの現状を把握する目的で調査を行っているもの。

 合併前の旧士別市農委では、3年ごとに調査を行ってきたが、新市となっての調査は2回目となる。
 調査の対象となるのは30e以上を耕作している農家で、1月1日を基準日として市内の農事組合を通じて調査を行った。
 今回調査対象となったのは773戸の農家で、前回調査よりも118戸減少した。
 回答を得た農家は623戸あり、回答率は80・6%となった。

 調査結果によると、農業経営者の平均年齢は56・6歳となり前回の57歳よりも下回った。
 ただ60歳以上の経営主は41・1%を占めており、依然として農業経営者の高齢化という状況に大きな変化はない。

 後継者の有無については「確実にいる」との回答が65戸で全体の10・4%、「ほぼ確実」が44戸の7・1%。これらを合わせると17・5%にとどまり、逆に「後継者なし」との回答が337戸の54・1%と半数以上を占め、後継者不足が続いている。

 経営上の問題点については収入不安定(19・7%)、経営費増加(15・7%)、高齢化(10・9%)が上位を占めている。
 今後については半数以上の351戸が「現状維持」を求めるいるものの、「離農」を考えている農家が87戸で14%となっており、さらに規模縮小も17戸で2・7%となっている。

 離農と回答した農家のうち、その予定時期については1〜2年以内としのが15戸、3〜5年が30戸、6〜10年以内が5こで、半数以上が5年以内の離農を考えている結果となった。

 今回の調査結果では、後継者不足が農業経営者の高齢化につながり、そのことが離農という深刻な状況をうみだしている状況がうかがえる。

 調査結果の集計表については、すべての農業委員のほか、市内農業関係機関に配布。さらに、総合支所、各出張所、市役所の情報公開コーナーに配置することにしている。