【ガソリン:市内でも足並みそろえ値下げ】
 2008年4月2日付

 揮発油税(ガソリン税)などの暫定税率が失効したことに伴い、士別市内のガソリンスタンドでは、足並みをそろえるように暫定税率分の値下げに踏み切っている。ガソリン(レギュラー)1gあたり約25円、軽油が約17円の値下げとなっている。スタンド経営者などからは、今回の値下げについて「苦渋の選択」「大幅な値下がりで売上低下が心配」などの声が出てきている。

 3月31日にまでの市内でのガソリン価格は155円前後、軽油で135円前後だった。

 暫定税率が失効したことにより、士別市内のガソリンスタンドでは一斉に暫定税率分の値下げに踏み切っている。
 今回値下げとなったのは、ガソリンで約25円、軽油で約17円。
 それによりガソリンの価格は1gあたり130円前後、軽油で118円前後となっている。

 セルフスタンドを含め8店舗を有している北ひびき農協では「お客さんのことを考えると、引き下げざるを得ない。まさに苦渋の選択。暫定税率分が課税された在庫があるために、数百万円の損失となる」(大西陽常務理事)と厳しい表情を浮かべている。

 市内のあるスタンドでは「消費者は1円や2円でも安い方へ動く時代。どこかが値下げをすれば、損失覚悟でそれに合わせなければならない。経営的にいっそう厳しさを増してくる」とも。

 また「灯油の需要期が終わりかけてきているうえに、これほど大幅な値下がりでは売上を確保することが厳しくなる」との声もある。

 さらに、4月末には暫定税率が復活する見通しもあって、そのときに値上げが今回の値下げ以上に混乱を招くのではと、心配するスタンドが数多い。
 一方、消費者にとっては暫定税率の失効が確定的となってからは「買い控え」が目立ち、値下げのタイミングを計っていたよう。
 1日に給油に訪れた市民は「物価が上がってきているなかでガソリンがこれほど安くなるのは歓迎。これまでは必要量だけの給油にとどめ、このときを待っていました」という。

 暫定税率の失効については、地方自治体でも不安を抱いている。

 すでに08年度予算がスタートしているが、士別・和寒・剣淵1市2町では、08年度予算に地方道路譲与税、自動車重量税、自動車取得税交付金を通常通り計上している。その総額は士別市で約4億1400万円、和寒町で約1億5500万円、剣淵町で約1億5千万円。

 失効期間の減税分については政府が補てん措置の考えを明らかにしたことで、「さほど影響はないのでは」との見方が強い。
 ただ、道路整備に関する補助金に関しては士別市で1億9千万円ほど、剣淵町で3200万円ほどあって、「補助金の動向によっては事業の再検討も必要になるのでは」(士別市財政課)と不安視している。
 この地域の発注時期は5月下旬ごろとなっており、「それまでに何とかなってくれれば」と期待をかけている。