【士別市立病院:脊椎外来、2ヵ月で50人が受診】
 2008年4月3日付

 士別市立病院(吉川紀雄院長)に脊椎専門外来を開設して2カ月が経過した。
 3月はを診察を週2回に増やすなどして、相次ぐ予約に対応してきた。

 専門外来を受診した人たちのなかには入院や手術をするケースもあるなど、患者数の増加ということでも効果を上げてきている。

 診察を行っている同病院診療部長の濱田修医師(50)は「かなり切実な症状を抱えている人たちが多いよう。

 時間をかけて話しができので、患者にとっても理解が深まるのでは」と話している。

 市立病院での脊椎専門外来は、「医療スタッフが有する高い技術を地域医療に役立てていきたい」と、今年2月に開設。

 電話受付による完全予約制で、1日の定員は5人。レントゲン、MRI撮影による検査と医師の診察、診療方針の説明などを一度に行い、腰や首の痛み、さらには手足のしびれなど、脊椎関連の症状に特化して診察を行っている。

 脊椎専門外来の診察は、日本脊椎脊髄学会から指導医の認定を受けている濱田医師が行っている。

 2月5日から診察を開始し、すでに2カ月が経過した。

 3月末までに受けた予約は76件。これまでに50人が受診した。

 予約を受けた約半数の35人が市内および剣淵、和寒の人たち。さらに30人が名寄、稚内、興部、浜頓別で、旭川市内やその周辺地域の人たちも11人いる。

 受診した50人のうち、すでに3人が入院し手術を受け、このほかにも今月に入ってから3人が手術のために入院の予約をしているなど、患者数の増加でも効果が出はじめている。

 当初は毎週火曜日の午後から診察を行うことにしていたが、予約が殺到したことで3月中は週2回の診療日を設け対応してきた。今月から週1回の診療に戻すが、中旬ごろまでは予約で埋まっている。

 2日に脊椎専門外来を受診した音威子府村の70歳代の女性は「地元診療所の医師に紹介されてきました。10年以上も腰から足にかけての痛みがあったが、ここでしっかりとした検査と説明を受けることができ、安心しました」という。

 また剣淵町の75歳の男性は「以前、腰と股(こ)関節の手術をしたが、歩くのがつらいほど痛みがあったので来てみた。地元で専門的な診療をしてくれるのは助かります」と。

 新聞で専門外来のことを知ったという市内の54歳の男性は「いい医師がいることを知り来てみた。ずっと痛みを抱えていたが、どこの病院に行けばいいのか分からず我慢していた。詳しく検査と説明をしてくれるので、満足している」とのことで、受診者の評判は上々。

 濱田医師は「かなり切実な症状を抱えながら来る人が多い。時間をかけ患者さんの話をじっくり聞くことができるので、十分な説明もできます。北部地域の人たちが多く、専門外来を開設してよかったと思っています」と話している。

 今後は各種の講演依頼なども積極的に受けていくなど、啓発活動にも取り組んでいきたいという。

 脊椎専門外来の予約は、毎週水曜日と木曜日の午後3時から午後5時まで、士別市立病院(0165−23−2166)で受け付けている。