【食育推進計画を策定】
 2010年4月15日付

 士別市は、食育を総合的・計画的に進めていくための指針となる士別市食育推進計画を策定した。計画は「天塩の恵みの大地のもとに食で育む人とまち〜元気な士別を育てます」を基本理念とし、5年後の2014年における具体的数値目標を設定。食に対する教育、市民の健康、そして基幹産業である農業に軸足を置きながら、市民と行政の連携した食育の推進を掲げている。

 国が05年に策定した食育基本法では、2010年度まですべての都道府県と50%以上の市町村で、食育推進計画策定を努力目標として掲げている。

 士別市でも食育の重要性を踏まえ、市民と行政が連携しながら食育を総合的・計画的に推進していこうと、その指針となる食育推進計画の策定を進めてきた。
 策定作業は08年6月に庁内検討委員会を設置したことから始まり、08年12月と09年1月には一般市民と児童・生徒を対象にしたアンケートを実施。
 その結果をもとに09年度から本格的な策定作業に取り組んできた。

 策定した推進計画は2010年度から2014年度までの5カ年を計画期間としている。

 「天塩の恵みの大地のもとに食で育む人とまち〜元気な士別を育てます」を基本理念に、@1日3食楽しくしっかり食べます(教育)A食の大切さを理解し健全な食生活を実践します(健康)B地産地消で豊かな食生活とまちづくりを進めます(農業)を目標に掲げている。

 理念と目標を土台として家庭、幼稚園・保育園・学校、地域、農業関係者、製造者・商業者・飲食店、さらには事業所や団体など、それぞれの主体別取り組みを示している。

 計画の最終年度となる2014年度には、食育に関心を持つ市民割合90%以上(現状値80・6%)、食育実践の市民割合70%(現状値60・6%)、幼児・小学生・中高生の朝食欠食ゼロ、地元農産物を購入できる満足度50%(現状値18・7)といった具体的数値目標を掲げている。

 重点プロジェクトごとの主体別取り組みや行政施策も盛り込んでおり、特に新たな取り組みとしてはフットパスヘルシーツアーの実施や朝ごはんレシピの提供、「自分でつくる弁当の日」の実施などを計画している。
 食育推進計画を策定しているのは道内で19市町村。
 その多くは農業や保健福祉に関した部署が中心となって策定している。

 士別市の場合は、家庭と地域、事業所・団体、行政が連携して食育の推進を図っていくことを主眼に、企画課サイドが中心となり全庁横断的に策定してきたことが特徴的となっている。

 市企画では「すべての市民が食育に対する理解を深め、連携を強化しながら実践していきたい」としている。
 推進計画書は400部を作成し関係機関に配布するほか、市役所1階の情報公開コーナーや相互支所、各出張所、市立図書館などに設けることにしている。
 またダイジェスト版を作り全戸に配布するほか、市のホームページにも掲載しながら市民の理解を求めていくことにしている。