【融雪、平年より10日ほど遅れ】
 2010年4月16日付

 士別地方は14日から15日にかけて降雪を記録した。士別市施設維持センターによると14日現在の積雪量は47センチとなっている。昨年は4月16日で積雪「ゼロ」となっており、今年は春の訪れがかなり遅れそうだ。平年だと4月下旬ごろから春まき小麦のは種やビートの直播が始まるが、畑での融雪もかなり遅れており春の農作業に支障が出ることも懸念されている。

 士別市施設維持センターの調べによると、4月1日現在の積雪量は108センチだった。

 それ以後、1日あたり5センチほどの融雪が進み、14日現在では47センチにまで積雪量が減少した。
 ただ昨年は4月16日に積雪ゼロを記録しており、一昨年で4月3日、07年で4月16日が積雪ゼロとなっているため、今年はかなり融雪が遅れていることになる。

 14日には農村部の各所で吹きだまりが目立ったため、この時期としては異例の除雪車も出動した。
 「気温が上がり、雨でも降れば一気に融雪が進むのでしょうが、今年は4月に入ってから降雪があったり、日照が少なく気温があまり上がらないため雪解けがかなり遅れているよう」と施設維持センターでは話している。
 融雪の遅れは基幹産業である農業にも懸念が広がってきている。

 農業改良普及センター士別支所では、目視によって畑の半分ほどの土が出るような状態を融雪期としており、その融雪期は平年で4月14日。
 今年はほとんどのほ場にまだ多くの雪が残っており、1週間から10日ほど遅れているような状態になっている。

 すでにビートやタマネギはハウスでの育苗が始まっているが、水稲については平年だと今月21日ごろがは種の最盛期を迎える。
 今のような状態が続けば「苗床の土の乾きが遅れてしまうことも考えられる」としている。

 は種の時期が早ければ早いほど良いとされる春まき小麦やビートの直播についても、ほ場に雪がなくなっても土が乾燥しなければ作業ができないため、今後のは種作業の遅れが心配されている。

 「早いところでは4月下旬にもビートの移植作業が始まるのですが、今年は融雪遅れの影響が出てきそう」と普及センター士別支所では心配している。

 昨年は天候不順によってコメをはじめとして農作物全般にわたって冷湿害の被害を受けただけに、今年の豊穣への期待は高い。

 融雪の遅れはその後の天候しだいで回復できるものの、農業者にとっては雪がなくならないほ場に不安を募らせている様子だ。