【後期高齢者医療制度:2町でも問い合わせ相次ぐ】
2008年4月18日付
75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度が今月から始まったが、新たな医療制度の導入に全国的に混乱が広がっている。剣淵、和寒の2町にも制度が始まってから住民から多くの問い合わせがある。2町では今後も制度の周知を図っていきたいとしているが、対象者からは「国の制度に対する説明不足」との声も多い。
後期高齢者医療制度は、国民健康保険などで老人医療費が増大していることから、高齢社会に対応した仕組みとして今年度から始まった。
75歳以上の高齢者を対象に、原則として加入者全員が保険料を負担するもの。
対象者には新しい保険証が交付され、これまで被扶養者で保険料負担がなかった人も、保険料を納めることになり、保険料は年金から天引きされる。
しかし、国の制度に対する説明不足や、保険料の算定ミスなどから、全国の市町村では混乱も広がっている。
和寒町では4月1日現在の対象者は854人で、3月末までに新しい保険証を送付。一部返送されたものもあるが、住所を調べるなどしてすべての保険証を送付している。
和寒町では高齢者学級の三笠山大学や、老人クラブなどで今年1月から制度の説明を行ってきたが、ほかの郵送物と混じったり、紛失するなどして10件ほどの再交付を行っている。
制度開始の1日からは対象者からの問い合わせが相次いでいる。
対象者はこれまでの国民健康保険などから後期高齢者医療制度にうつるが、「両方払わないといけないのか」などの問い合わせもあるという。
剣淵町でも702人が対象となり、制度開始から多い日には30件以上の問い合わせがあるという。
問い合わせは新しい保険料や、制度の仕組みなどについてが多く、制度に対する国の説明が不足しているという声も多い。
15日の年金支給日には保険料が年金から天引きされ、一部の自治体では保険料の算定ミスなどから混乱もあった。
またこれまで保険料の負担がなかった被用者保健の被扶養者の場合、負担緩和措置として半年間の徴収免除もあるが、「なぜ、自分は徴収されないのか」との問い合わせもある。
剣淵町では今年から始めた職員の出前講座事業に後期高齢者医療制度のメニューを加え、自治会、団体などから要望があれば制度の説明を行っていきたいとしている。