【グリーンツーリズム:組織へ市民有志が設立準備】
 2010年4月20日付

 地域の農業や自然をいかした農業体験の受入体制を整備していこうと、市民の有志が「サムライ士別グリーンツーリズム協議会」を立ち上げることになり、その準備を進めている。現在は受入可能な農家を中心に登録希望者を募っており、準備会では「農業や自然をいかした活動から、交流人口の拡大や地域の活性化を図っていきたい」としている。協議会は6月上旬ごろまでには立ち上げる予定となっている。

 地域農業を体験してもらう目的で士別市は、昨年初めて兵庫県の神戸野田高等学校の修学旅行生36人を受け入れた。

 このときに市内10戸の農家が生徒たちを受け入れ、野菜の収穫作業などを体験させている。
 その後、受入農家や関係者が参加してのグリーンツーリズム・レベルアップ研修会を開催。

 その研修会では修学旅行生や農業体験を希望する人たちの受け入れを積極的に推進していくには、地元での体制整備が必要になるとの認識を深めた。

 そこで、昨年生徒たちを受け入れた農家や市内の若い人たちが中心となって、市内で行う農業体験の受入農家を集約しながら組織化を図っていこうと、サムライ士別グリーンツーリズム協議会を立ち上げることになった。

 準備会では現在、市内で農業体験を受け入れてくれる登録農家とスタッフとして活動を支援するスタッフを募集している。

 準備会代表の大澤梓さんは「農業体験の受け入れを積極的に進めていくには、体制の整備がどうしても必要。そのために協議会を立ち上げ、情報の集約と共有を図りながら士別の農業や自然といった独自性をいかしたグリーンツーリズムを発展させていきたい」と話している。
 受け入れの核となる登録農家の申し込みはいまのところ12件だが、協議会設立時には20件程度になる予定。

 農業をはじめ自然やサフォークの羊毛工芸など地域の素材を活用しながら、修学旅行生だけにとどまらず農業体験を士別の観光にも組み入れながら交流人口の拡大や地域活性化につなげていきたいとしている。
 「当面は日帰りなど受け入れやすい取り組みから始めて、将来的にはNPO法人を取得して子ども農産漁村交流プロジェクト等の受け入れができるようにまでしていきたい」と大澤さん。

 協議会は5月下旬から6月上旬ごろまでに設立総会を開き、正式に立ち上げる予定。
 協議会では農業体験を受け入れていくほか、会報等の発行による情報提供、研修会の開催による受け入れノウハウの指導などの活動を行っていく。

 大澤さんは「農業体験を通しながら、子どもたちや若い人たちに食の安全や農へのこだわり、そして士別の農業・農村の姿をしっかりと伝えていきたい」とこれからの取り組みに期待をふくらませている。

 募集している受入農家の申し込み・問い合わせについては士別市経済部農業振興課(23−3121)で受け付けている。