【特定健診受信率:目標達成に黄信号】
 2010年5月7日付

 士別市国民健康保険は、08年度から国保加入者を対象にした特定健診を実施してきている。市国保がこのほどまとめた09年度受診者数の概数では、対象者4734人に対して受診者数は1666人で、受診率は35・19%となっている。09年度は40・52%の目標値を設定しており、この段階で目標値を5ポイント以上も下回っていることになる。

 特定健診は、06年に改正となった健康保険法で、生活習慣病の原因とされるメタボリックシンドロームを減少させるため、すべての被保険者と被扶養者が実施することになっている。
 40歳から74歳までを対象として、5年後の2012年度までに受診率を65%にまで引きあげることが求められている。
 士別市国保では2012年度の受診率の目標値を65%とするために、08年度から年度ごとに目標値を設定して国保加入者に対して特定健診の受診を呼びかけてきている。
 初年度となった08年度について受診率の目標値を32・36%と設定。
 この年度は1614人が受診し、受診率は目標値を0・94ポイント上回る33・3%だった。
 昨年度についてはこれまでにまとまった概数によると、3月末の段階で4734人の対象者に対して受診者数は1666人。
 前年度よりも受診者数は52人増えているが、受診率は40・52%の目標値に対して5・33ポイント下回る35・19%にとどまっている。
 士別市国保は40歳となった新規対象者に積極的な勧奨を行うなどして受診の意識付けを行ってきた。
 その成果として新規対象者の44%ほどが特定健診を受診したが、前年度の受診者や未受診者の受診が伸び悩み、これまでのところ目標値をクリアできない状況となっている。
 特定健診の実施にあったっては一昨年と同様、士別市立病院に委託。
 また、朝日地区と出張所地区などについては旭川医師会に委託して健診を行ってきている。
 朝日地区での受診率が60・43%となったのをはじめ多寄地区で41・1%、温根別地区が39・73%、上士別地区でも39・01%と高い受診率となっているのに対して、中央地区とその周辺地区の受診率は30・97%となっている。
 さらに40〜50歳代の受診率がかなり低くなっていることが、全体的な受診率の伸び悩みとなっているようだ。
 士別市国保は、国保人間ドックの受診枠をこれまでの300人から400人に拡大し受診率の向上を図るほか、保健師と連携を強化しながら対象者への受診を呼びかけたり、受診者への勧奨を行うなどして受診率の向上を図っていく考え。
 さらに個人で人間ドックなど健康診断を受診した人たちにデータの提供を呼びかけてもいく。
 「受診率の低い地区も見えてきた。今後は未受診者に対する呼びかけを積極的に行いながら、目標値のクリアに向けて取り組んでいきたい」と士別市国保は話している。