【藤田ランドプランニングスクール:将来の五輪選手発掘を】
 2010年5月25日付

 アテネ五輪女子マラソン金メダリストである野口みずき選手らが所属するシスメックス女子陸上部監督の藤田信之さんが主宰する、藤田ランニングアカデミーのセレクション(選考会)が23日に士別市陸上競技場で行われた。北海道で初めて行われたセレクションには道内から170人の小中学生が参加し、持久力や瞬発力、リズム感などの資質をチェックした。前日には市民文化センターでトークショーも行われ、五輪選手を育てた藤田監督が「目標を高く持つことが大事」などと話していた。

 藤田ランニングアカデミーは将来のトップアスリートを発掘・育成するために06年に設立し、全国各地で小・中学生を対象としたセレクションを行っている。

 これまでに全国で11回のセレクションを行い、08年から素質を見いだされた6人が第1期育成選手として藤田監督の指導を受け、昨年8月には士別でアカデミーの合宿を行っている。

 セレクションの前日には市民文化センターで藤田監督、野口選手、元1マイル日本記録保持者の田村育子さん、アトンランタ五輪などに出場した真木和さんがトークショーを行い、多くの市民が訪れた。
 士別市に20年以上合宿で訪れている藤田監督は「世界と戦う基礎づくりを士別で行ってきた。様々な練習環境を整えてくれていることに感謝している」と述べた。

 また藤田監督は各選手との出会いや素質などについて「昔の野口はベタベタとした走りだったが、走る思いが強くコツコツ頑張った」と述べ、野口選手も「五輪はアスリートには最高の舞台。夢をあきらめずにコツコツ継続した結果金メダルを取れた。きつい練習ばかりだが監督についてきて良かった。」などと話していた。

 藤田監督は「目標は高く持つことが大事で、スポーツ指導者は選手それぞれが今の時点で届きそうな目標を立てていくことが求められる。基礎を大切にコツコツやることが目標達成の近道」などと話していた。
 23日に士別市陸上競技場で開かれたセレクションとランニング教室には道内の小学5年生から中学3年生まで170人が参加、遠くは函館からの参加者もいた。

 セレクションでは800走や反復横跳びなどを行い、瞬発力や敏捷性、持久力やリズム感など子どもたちの資質を評価し、子どもたちも精一杯体を動かしていた。

 セレクション終了後はランニング教室が開かれ、アドバイザースタッフが足の上げ方など走る際のフォームをアドバイスしていた。

 道内初のセレクションを終え藤田監督は「北海道の子どもは純粋でやる気がみなぎっていた。面白いと思える子もいたので、この中から良い選手を選ぶことできたら」と話していた。

 士別には3年ぶりに訪れたという野口選手は「士別は気持ちよく走れる場所。子どもたちとふれあうことでき、元気をもらえた。これから良いスタートを切れる」と次の目標に向けた意気込みを話していた。