【農業後継者:都市女性対象に農業体験実施】
 2010年6月5日付

 士別市は本年度から農業後継者の配偶者対策として、グリーンパートナー推進モデル事業を実施する。この事業は市と農業委員会、農協が連携して農業後継者の配偶者確保を進めていこうというもの。本年度は8月下旬以降に都市女性を招いた農業体験と交流会を行うことになっている。

 士別市農業委員会が、市内で30e以上を耕作している農家773戸を対象に、今年1月1日を基準日として行った農業経営意向調査によると、60歳以上の経営主は41・1%。
 後継者の有無では「なし」とする農家が全体の54・1%を占めるなど、市内の農家は高齢化と後継者不足が深刻化しており、それが離農にも拍車をはけている。
 市内農家の多くは家族経営で、経営主の高齢化や後継者不足の一因となっているのが、農業後継者の配偶者不足。
 農業後継者の配偶者対策については士別市でもかなり以前から取り組んできており、これまでにも農業委員会が花嫁相談制度を設けて対応してきたり、1市2町で出会いの場を提供するなどの取り組みを行ってきた経緯もある。
 ただ、今もなお農業後継者の配偶者不足が続いている実態にあることから、市としても「配偶者の問題は今後の営農意欲にかかわる」として、本年度から本格的な推進対策に取り組むことになった。
 市が本年度から農業後継者の配偶者対策として実施するグリーンパートナー推進モデル事業は農業委員会、農協と連携しながら取り組む。
 本年度については8月下旬から9月下旬のいずれかの時期に、札幌や旭川などの都市女性を対象に日帰りの農業体験と交流会を開催することにしている。
 これは都市部の女性を対象に希望者を募り、市内の農家で農業体験をしてもらいながら農業後継者と交流してもらう企画。
 農業体験の開催にあたっては、農業後継者から企画への参加意向を確認し、配偶者不足の実態も調査することにしている。
 農業体験に参加する都市女性については、市のホームページや都市部で発行しているフリーペーパーなどで募集を行うことにしている。
 「本年度は日帰りの農業体験・交流会を行うが、その成果を総括するとともに関係機関との情報交換も行いながら、今後の取り組みにつなげていきたい」と市経済部では話している。